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少し遅くなったのですが、4/18(火)木更津市郊外の平野山・高蔵寺通称高倉観音に鎌足桜をツレと見に行きました。この高倉観音は用明天皇の治世(585~587年)に徳義上人が創建したと伝えられる古刹です。そして坂東三十三観音霊場第30番札所でもあり、この日も大型バスでお参りの人たちが沢山来ていました。
本殿前でお参りした後、左回りに本殿の後ろに行き小高い裏山にある、鎌足桜の祖株を見学しました。
行って見ると殆ど鎌足桜の花は散っていました。少し遅かったようです。この桜は藤原鎌足公が高倉観音に参拝に来た時、持っていた桜の木の杖を傍らの土手にさして旅装束に着替えました。その時の杖はそのままにして忘れ去られました。その後その杖が根付いて綺麗な桜の花を咲かせたので、土地の人は鎌足公にちなんで『鎌足桜』と呼ぶようになったと言う伝説があります。
それでも鎌足桜に残っていた花を見つけて撮影しました。薄いピンクの花がとても綺麗。1400年前の鎌足公伝説を秘めて八重の桜が風に揺れてロマンチックです。
高倉観音の後、近くの鎌足公民館を訪問しました。ここにも何本かの鎌足桜があります。中でも入り口の桜は高倉観音の祖株に次ぐ大きな鎌足桜です。ここの桜は見頃です。場所によって開花の時期は微妙に異なっているようです。
鎌足桜は山桜の一種と考えられ、4月中旬から下旬にかけて開花する遅咲きの八重桜です。開花後八分咲きになると雄しべが中花に変化して、二段咲きになります。そのため開花時期が長くなり、遅くまで楽しめる様です。また雌しべの先端が鎌状に曲がり緑に変色しているので、鎌足公伝説の元になっていると言われています。
公民館近くの水田では田植えが急ピッチで進んでいました。季節の移り変わりが早く、もう直ぐ雨の季節がやって来ます。