鹿島人形の行事は、武神鹿島神宮の神威を借りて疫病退散、五穀豊穣、家内安全を願って祭るもので、昔から小櫃川沿いの君津・袖ケ浦の各地で広く行われていました。
しかし他の地区ではやらなくなりましたが、ここ広岡地区では毎年9/9に男女各1体を作り氏神様に祭っています。その後稲刈りの都合で10/9に変更になりましたが、現在は10月の第一日曜日に11世帯から1人出てこの行事が行われています。
またこの日は「人形団子」と呼ばれていました。製作後団子を懐に入れます。後から村人が各自で団子を持参し人形の懐の団子を貰い、持参した団子を代わりに入れます。現在は団子の代わりにお菓子が入れられており、これを食べると病気にならないと言われています。
午前11時頃になると鹿島人形の男性像も完成に近づいてきました。細かい部分を女性陣が仕上げていきます。
人形の高さは約2m近くあり、朝8時頃から作成した力作です。まるでワラの仁王様の様です。
できた鹿島人形と槍、薙刀(なぎなた)、お供え物をもって山王様の鳥居前に移動です。
鳥居に鹿島人形が取り付けられ右の女性の人形には薙刀、左の男性の人形には槍が付けられ完成です。
全員で鳥居の前の「三猿の庚申塔」にお参りして行事が終了。鹿島人形の前で記念撮影をして、公会堂で食事です。お疲れさまでした。