新春恒例の中島の梵天立ても終了したので、木更津市の牛込地区と中島地区で行われている珍しい「ツナハリ」を撮影して来ました。ツナハリは藁飾りとも言われ、五穀豊穣・無病息災を祈願する行事。地域の人と神様をつなげる役目を果たしています。
ツナハリが張られるのは1月の前半、1/4と1/20にツレと撮影に行きましたが、以前在った所にツナハリが張られていない場所が2か所ありました。後継者がいない地域は、このような貴重な行事も無くなっていくようです。最初に訪問したのは牛込天満宮側の十字路です。
午後1時半頃でしたが、天満宮横の道にツナハリのタコ等の影が映って神秘的。昔から疫病神は道を伝ってやって来ると言われていました。そこで集落の境に綱を張り、藁(ワラ)で作ったエビやタコを吊るし災いを封じたそうです。
タコは末広がりを意味し、エビは腰が曲がるほどの長寿、サイコロは幸福と安全を、人形は子孫繁栄を意味しています。
次は天満宮から少し牛込漁港方面に進んだT字路のツナハリ。ワラで作ったタコやエビの他に絵馬に用いられる形の板に「疫神除・脱コロナ」と書かれていました。カーブミラーにもツナハリの姿が投影されています。
牛込地区の集会所近くにもツナハリが張られています。上の写真です。下は牛込港に向う細い道の電柱につけられたツナハリ。綱を張るもう一方の柱が折れため、片方に巻き付けてありました。