久留里・新町通りの自噴井戸をツレと撮影した後、新井白石の住居跡を見に行きました。途中本格的な豆腐を作る店「紀平豆腐店」に寄り、厚揚げ(税込み125円)を2枚購入。ここの豆腐は久留里の名水、にがり、君津産大豆(小糸在来)をはじめとする国産大豆を100%使用したこだわりの手造り豆腐。美味しい豆腐を使用した厚揚げや油揚げも絶品です。以前食べたあの味が忘れられないので、再度訪問し購入しました。
新井白石の住居跡は山裾の上総小学校の校門側にあり、林の中に説明板と新井白石住居跡と書かれた白い柱が立っているだけの寂しい場所です。しかし高名な江戸時代の政治学者・朱子学者の白石が、青年期の数年間をここで暮らしたと言う事実は重く、感慨深いものがあります。
そしてこの辺一帯は安住と呼ばれ、武家屋敷が多く立っていた場所。大きな門構えの家が在ると思えば、反対に崩れかかった廃屋もありレトロな風情があります。
新井白石住居跡の横を走る細い道を、国道410号線方向に進むと新勝寺と言う寺院に出ます。ここは天文9年(1540年)武田一族の勝真勝(すぐろまさかつ)が創建した禅宗・曹洞宗の寺。境内には黒田藩最後の藩主黒田直養(くろだなおなか)の墓があります。
真勝寺本堂入り口には、カエルの置物と浄財と書かれた筒状の賽銭箱が置かれています。他にも境内にカエルの石像などがありますが、これは昔寺の池に沢山のカエルがおり、それを敬って置かれているそうです。
また池の右側には、洞穴の様な井戸があります。これは江戸時代嘉永4年(1851年)に掘られた井戸。この清水を集めて竹樋で久留里上町8ヶ所に給水しました。千葉県最古の水道水源地と言われています。