良い天気なので、1/28ツレと田面通りを木更津港方面に散策していました。そして先日ツレが和菓子を購入した岡埜栄泉堂付近に通りかかると、急に前方が開けてきました。岡埜栄泉堂を隔てて反対側に在った安室薬店が無くなっていたのです。驚きました。
ツレにこの間ここで和菓子を買っていたけれど、気が付かなかった?と聞いて見ました。お菓子の方に気がいっていて分からなかったそうです。
安室薬局は営業していませんが、その建物は木更津を代表する看板建築と言われていました。
東京銀座にあった文具店をモデルにして、昭和4年(1929年)に建てられたモダンな建物でした。保存状態もよく近くの旧金田屋洋品店と並ぶ木更津市一番のレトロ建築物でした。いつかは行政の力で復活すると思っていたのに残念です。更地になった安室薬店跡を撮影しましたが、昔栄えた木更津港の「兵どもが夢の跡」です。
上下のフォトは2020年11月夜間に撮影した物です。レトロな感じが出ていると思いますが、もうこんな光景も撮影出来なくなりました。
また安室薬店があった田面通りと交差する道は「さかんだな通り」と言われ、さかな屋や海産物問屋が軒並み店を構えていました。中でもヤマニ綱島店は江戸末期に創業し、それ以来現在まで乾物屋を営んでいる老舗です。店も江戸末期の建物で国登録有形文化財に登録されています。ただこの通りも過疎化が進み廃屋や駐車場が増えています。