光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

君津市広岡のかしま人形②-お菓子を交換して健康祈願

2024年11月06日 | 日記

 この行事以前は9/9に行われていたのですが、現在は諸般の事情により10月の第一日曜日に変更されています。高さ約1.8mの男女一対のワラ人形を作り、男はちょんまげで槍を持ち、女は長髪で薙刀を持っています。

 小櫃川流域で行われているかしま人形は、5ヶ所。①袖ケ浦市阿部②袖ケ浦市三箇(廃絶)③君津市俵田④君津市広岡(当地)⑤君津市大坂、新型コロナの感染拡大で中断してから再開されているのは、この広岡地区だけです。しかし昔は君津地域だけで19ヶ所で作られていたそうです。

 

  鳥居に固定されてからも細かい作業が続きます。

 午前11時半頃にかしま人形が完成すると鳥居の横の小さな社殿の前に全員が整列。そして悪疫予防、盗難防止、五穀豊穣、家内安全を祈願します。

 記念撮影の後、かしま人形の懐に袋詰めのお菓子(昔は団子)を一組入れます。夕方地区の人たちが参拝し、懐のお菓子をもらいます。そして持参したお菓子を代わりに入れます。お菓子は護符(ごふ)の意味があり、食べると病気にならないという言伝えがあります。これでかしま人形の行事が終了。制作者は公会堂で打ち上げが行われます。


君津市広岡のかしま人形①ー疫病退散・家内安全を祈る!

2024年11月01日 | 日記

 10/6(日)ツレと君津市広岡で行われた「かしま人形」を撮影してきました。江戸時代から続く「かしま人形」現在県内では、ここでしか行われていない貴重な行事です。

 この日は午前中から雨が降っており、何時もは外でかしま人形を制作するのですが、今回は稲鹿公会堂の中で作られました。

 小櫃川流域の君津市や袖ケ浦市では江戸時代から伝わる、かしま人形と呼ばれるワラ人形を作っていました。この人形は手を横に広げ槍や長刀をを持つ姿ををしており、地域から疫病や災いを退散させる神様です。

 10月の第一日曜日、君津市の山合いにある11世帯35人が暮らす稲鹿地区では、一世帯1人が出て疫病が入り込まないように人形づくりが行われます。

 今回のかしま人形にはお腹に古代米の穂が入れられています。柔らかくて良くしなるそうです。そして完成すると外に出し、隣接する山王(さんのう)様の鳥居前に運ばれます。