「言葉も出ないくらい美しくて、でも二度と見たくない美しさ」というのは、もうあれっきりかもしれないです。
3月11日の夜、雪まじりの冷たい風が吹く夜に、津波の水がひたひたと押し寄せる具合を見るために、避難した家の二階のベランタから見た星空は、このうえもなく美しいものでした。停電で真っ暗な中、普段は見れない数の星々が瞬くさまに「あぁ、この輝く星く星たちは、死んだ人の命だ」という想いが、脳天に猛烈に響きました。
同じ夜空に、雲を焦がす勢いで赤い、赤い炎が映って見えたのは、だいぶ後にわかった町が燃える炎でした。大勢の命と町がひとつ燃え尽きる炎だとは、その時は思いも居たらず、ただ、凍えるような寒さと暗闇の中で、それがもたらすものへの不安だけを感じていました。
♪『見上げてごらん夜空の星を』の歌を聴くたびに、「ささやかな 幸せを 祈ってる」という歌詞に涙があふれてきます。
姉と僕 見上げてごらん夜の星を
どうぞ、備えて下さい。大切な何気ない毎日が、こなごなに砕ける辛さ、苦しさを、少しでも減らせるように願ってやみません。
3月11日の夜、雪まじりの冷たい風が吹く夜に、津波の水がひたひたと押し寄せる具合を見るために、避難した家の二階のベランタから見た星空は、このうえもなく美しいものでした。停電で真っ暗な中、普段は見れない数の星々が瞬くさまに「あぁ、この輝く星く星たちは、死んだ人の命だ」という想いが、脳天に猛烈に響きました。
同じ夜空に、雲を焦がす勢いで赤い、赤い炎が映って見えたのは、だいぶ後にわかった町が燃える炎でした。大勢の命と町がひとつ燃え尽きる炎だとは、その時は思いも居たらず、ただ、凍えるような寒さと暗闇の中で、それがもたらすものへの不安だけを感じていました。
♪『見上げてごらん夜空の星を』の歌を聴くたびに、「ささやかな 幸せを 祈ってる」という歌詞に涙があふれてきます。
姉と僕 見上げてごらん夜の星を
どうぞ、備えて下さい。大切な何気ない毎日が、こなごなに砕ける辛さ、苦しさを、少しでも減らせるように願ってやみません。