長男が学校の図書館から、海堂尊さんの「医学のたまご」を借りて来ました。この本は、左開きで横書きなんですが、読みづらくて仕方がない。うんうん、唸っていたら長男が「教科書と同じだ」と言うので、あぁそれでか!と納得しました(笑)
内容は、大人向きと同じくノリノリな医学ミステリーで、関係ある苗字をちらちら匂わせたりして、いつもながらの海堂さん節なんですが・・・やっぱり読みづらいのは書式だけのせいじゃないみたいです(苦笑)以前、講談社の「ミステリーランド」シリーズが素晴らしいと紹介したんですが、確かに少年少女の皆さんが読まれるには良いんですが、やっぱり大人は読みづらい、という印象ありました。
うん、大人は大人向けを読んでろって事ね(笑)
さて、この本の巻末に、同じ「ミステリーYA!」の既刊が紹介されていたんですが、あのグロテスク万歳な牧野修さんが「水銀奇譚」というお話を書いておられてビックリしました。このお話、ネット上での評価は真っ二つに分かれていて、如何にも牧野さんらしいなと思いました(苦笑)このシリーズのコンセプトには、そっているんだろうになぁ。
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理論社ミステリーYA!より引用
個性的な物語世界をもつ豪華執筆陣による本格的なミステリーは、すべてが書き下ろし! ミステリー、ホラー、SF、ファンタジーなど、あらゆるジャンルの小説の魅力が楽しめる新しいミステリーシリーズです。
シリーズの合い言葉は「起爆剤としてのミステリー」!
自由な発想で自分の道を切り開こうとしている若い世代に、このシリーズを読んだことをきっかけに、さまざまな分野への興味を広げてもらいたいと願っています。
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「ミステリーYA!」上記リンク内にある「綾辻行人×牧野修 ナゴム・ホラー・ライフ」というめっちゃ面白い対談の一部を引用させて頂きます。
■牧野修「第5回 どよ~んといってみよう!」より
オカルトを不思議で奇妙なもののことだと思っている方も多いかもしれない。だが本来オカルトは真実を解き明かすための方法であり、論理的なものなのだ。だからオカルトホラー本来の面白さは、ミステリー的に謎を論理で解明していくことにある。
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牧野さんのこういった考え方を知った上で、もう一度「水銀奇譚」を読んでみたら、批判的な皆さんも違った感想を持たれるんじゃないかな?と思いました。