What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

「ムツゴロウ」畑正憲さん死去

2023年04月06日 13時01分46秒 | 

 私は動物が好きなので、エッセイや写真&お話の「絵本」は、発売されるとほぼ買っていたように思います。テレビ番組も大好きでずっと観ていました。多感な十代の頃に出会えて良かったと思います。畑さんが投げかけてくる動物と人のと関わりへの問題提起の言葉に、自分なりに様々に考えたものです。

でもエッセイを読んでいて、なにより畑さんの愉快?個性的?な感覚が面白かったのですよね。

万年筆にこだわりがあるけれども奥様しか解読できない悪筆だったとか、島に住んでいた頃の贅沢は対岸の日本料理店へ出かけて美味しいものを食べることだった話とか(クジラの尾の身が最高に美味しいとこれで知りました)いろんな種類の馬を飼っていたけれども、馬喰さんたちから繁殖させるだけでなく売り買いしなければ馬と共に生きていることにならないと叱られた話とか、ゾウ使いになるべく修行に行って猛烈に辛いカレーを食べた話とか、「どんめい」と名付けたヒグマと暮らした話とか、こうやって書いていても、あとからあとからお話が思い出されます。

さまざまな動物を飼育する毎日の苦労や喜び、一緒に暮らす仲間?スタッフ?との人間模様など、本当に読み応えのある畑さんのエッセイでした。

いまの世代が読まれるとなんだこりゃと思うような昭和の価値観で書かれているので、安直にはお勧めできませんが、それでも畑さんの動物への惜しみない揺るがない愛情を感じられるエッセイを読んで欲しいなと思います。

そのエネルギッシュな存在はひとつのアイコンでした。どうぞ安らかにお休み下さい。

☆「ムツゴロウ」畑正憲さん死去北海道に「動物王国」より引用
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/entertainment/kyodo_nor-2023040601000565

 動物との交流を描くテレビ番組などに出演し、「ムツゴロウ」の愛称で親しまれた作家の畑正憲さんが5日午後5時53分、心筋梗塞のため北海道中標津町の病院で死去した。87歳。福岡市生まれ。葬儀は親族で行う。喪主は妻純子さん。

東京大理学部卒業後、学習研究社(現学研ホールディングス)に入社して動物記録映画を製作。1968年に退社して著作活動に入り、同年「われら動物みな兄弟」で日本エッセイスト・クラブ賞。「ムツゴロウの博物志」や「ムツゴロウの青春記」「ムツゴロウの動物交際術」などの著書多数。

北海道に「動物王国」をつくりイヌやクマなどさまざまな動物と共に暮らした。動物王国を舞台に80年に放送が始まったフジテレビの「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」シリーズは20年以上続く人気番組に。世界を旅して動物に親愛の情を示す姿も共感を集めた。

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コメント
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