河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

実行へのヒント-597

2012年12月14日 | Weblog
身の丈起業と堅実成長に向けて-1

まず読者の対象は、私が実際に体験したこと、つまり身の丈で起業し、SOHO
スタイルで堅実に実績を伸ばす考え方を知りたい、という方に絞りたい。

ベンチャーで株式を公開したい、会社を高値で売りたい、などとお考えの方は、
残念ながら対象ではない。他のブログなり本を読んでほしい。

人にはそれぞれの価値観とスタイルがある、と思う。

さて、私は31歳の時に会社員生活を辞めた。
印刷会社で安定成長をしていたが、一言でいえば私にとっては物足りなかった。
自分の人生を充実させるには起業するしかないだろう、と28歳の時に腹を決めて
いた。


もちろん、会社員を止めた時の心情には複雑なものがある。
でもそれは本題とはかけ離れてるので、ここでは述べない。
ただ、今とは社会の空気が違っていた、という現実は書き残しておきたい。

当時(1980年代後半)は、今から考えると脱工業化の時代だったが、日本には
まだ大企業神話が色濃く残っており、会社を辞めるなどとはもっての他だった。

転職や起業に対しても色眼鏡で見られ、
「履歴書を汚す(転職する、起業する)ものではない」
と、面と向かって言われたこともある。
大企業で昇進するのが成功、という社会基準が当たり前だった。

だから、起業の相談をする人が周りにはほとんどいない。
友人、知人はみんな安定した会社のサラリーマンで相談の対象にはならない。
今のように、起業に関する知識や経験をを教えてくれるという仕組みも未熟で
あった。

そこで私は神田で開業していた唯一ともいえる知人で年長のコンサルタントの方を
相手に自分の考えをぶつけ、相談し、あとは独学でトライアンドエラーを重ねた。

世間の風は逆風だったが、それがいい刺激になった。
今から思えば、20代、30代は本当にいい経験をしたと思う。

会社員時代には、仕事を通して社会常識とトップの心構えについて教えてもら
った。
独立してからは忍耐を覚えた。

振り返ると30代が一番大変だったが、そのお蔭で今の自分があると思う。

以上述べたように、残念ながら当時の私には起業のノウハウは何もなかった。
だからゼロから自分の手で試し、確認し、改良するというやり方しか思いつなか
った。

その試みの失敗と成功の総和が今の私、と掴んでいただきたい。