河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
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実行へのヒント-646

2015年08月06日 | Weblog
ローカルビジネスを狙え

グローバル企業は利益が高く、給与も高く、ローカルは低い。
仰るとおりである。

ではローカル企業がすべてそうか、といえば違う。
ローカル企業でも収益と給与の高い企業はある。
その数、すなわち率が低いだけである。
SOHOもグローバル企業ではないから同じである。

加えて、可能性としてローカル企業がグローバル企業になる率はまったく低い。
ほとんどない。

では、ローカルはグローバル企業に勝てないのか?
この質問の意味はよくわからない。
何をもって勝つのか、がわからない。

答えは勝つ必要がない、だろう。

グローバル企業がすごい、といわれるのは、市場でいつも勝ち続けているからで、
ゆえに話題を振りまいており、株価も高く有名で高給取りが多いからに違いない。
しかし、市場競争に負ければ明日はない。
グローバル社会での戦いとはそういうものである。

間違ってはいけないから言っておくが、日本の大企業のほとんどはグローバル企業
ではない。
国際的な活躍や取引をしているという点ではYESだが、世界でのシェアが圧倒的に多い
というグローバル企業は意外と少ない。

ゆえに大企業もほとんどがローカル企業といってよい。

さて、工業化時代には大きい会社が大きい工場を持てるがゆえに、会社の大きさには
大きな意味があった。

その意味で中小企業、あるいは零細企業というのは、規模が小さく、一人当たりの利益
も少ないことを意味した。

しかし経験値や実践知や知識がものをいう「ノウハウ社会」になると、話は一部逆転する。
例えば、万有引力を発見したニュートンはひとりである。
微分積分の概念を考え出したのは、これにライプニッツが加わるが、それでも二人である、
とか。

ローカルビジネスに代表される、街の商店の利益が少ないのは新しい「ノウハウ」を十分に
生かし切れていないところにある。
ビジネスに対する新しいアイディアのプラスも少ない。
つまり、昔しながらの商売の方法を変えないからである。

時代は大きく変わり、物もサービスも溢れかえっているのだから、同じものは売れない。
売っても利益が出ない。
売り方も変わるのが普通だろう。

これらの課題に対する答えは明確だ。
他では売っていないものを売るか、他にはないサービスをプラスするかだ。
あるいは誰も気が付かないイノベーション。
シュンペーターの言う新結合。
「で、その新結合は何か」を考えるのが社長の仕事であって、それがあなたの「ノウハウ」
である。

この「ノウハウ」がすぐに真似できないものであり、リピーターを生むときに利益は増大する。
知的所有権で守ったり、ファンを作るとはそういうことで、ローカルビジネスマンが狙うのは
ここであるが、勿論すべての人が成功できるわけではない。