昨日の記事で、イエメンへの軍事介入を宣言した国々有志10カ国連合軍には、スーダンが含まれていたと書いた。
スーダンには、スーダンなりの事情というものがあるのであろう、とは思う。
具体的には、エジプトやサウジ他GCC諸国などから加わってくれと言われたら、政策上は従わざるを得ない、といった事情である。
自国内ですら不安定かつ経済力が乏しいというのに、戦争に加担して何の益があるのか、ということになるわけだが、金か利益になるからこそ、イエメン攻撃に参加したい、と言うに決まっているのだよ。
外務省の情報は、以下の通り。
>http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/sudan/data.html#section1
ここから分かることは、少なくともスーダンは国際社会から厳しく糾弾されてきた立場である、ということだ。自衛隊のPKOにしても、南スーダンの状況は悪いということが言われていたわけである。隣国が火薬庫になっているのに、遠く離れたイエメンへの攻撃参加というのがどういう意味なのか、お考えいただきたいということである。
スーダンは、
・米国による経済制裁を96年、06年に受けている
・09年にICCが逮捕状
・11年に南部スーダンの「住民投票の結果」を受けて分離独立が決まる
ということであった。
日本は、安倍政権以後、13年、14年、15年のいずれも2月補正予算で(恐らく予算消化を優先したい、とかいうお役所主義の結果か?)人道支援の名目で合計約8400万ドルが拠出された。
上で見てきたように、隣国(それも元統一国の一部だった地域だ)が戦乱が続いている中、自国内ですら不安定なのに、他国の戦場に出かけて行きたいということは、普通では考え難いわけだ。特別の事情でもない限り、そんな余裕があるはずもない。戦費負担はどうするのだ?
他国から支援を受けないとやっていけない状況なのに、戦争にだけは加担した、と。そういうことなんだよ。
そもそも米国が経済制裁を課してきた国に対して、どうしてスーダンにだけは甘いのだろうか?
普通、日本政府が金銭的に支援するというのは、おかしいんじゃないか、と思いませんか?
8400万ドルは、どういう経路で、何に使われたのだ?
13年2月には、WFP3億円、NGOに約6300万円、15年2月には、WFP3.9億円、NGOに約3800万円だけだ。
合計すると、約8億円にしかならない。ドル円が平均100円だったとしても、84億円のうち10%程度しか、分からない。人道支援で14年2月にはどこに金が流れたのだ?
米国が制裁対象国にした場合、日本は常々右へ倣えでやってきたんだわ。イランへの制裁だって、外為法違反とかで国内企業を摘発してたりしただろう?それなのに、スーダンにだけは、こんなに甘いってのが、どうも裏があるんじゃないですかと勘繰りたくなるわけだ。
イランの場合
12年3月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/d1910c7bfd12726e0272bb15c3a90cbd
勿論、この後に実施されたインドのICBM発射実験は、何らの問題にもされず制裁も課されなかったけどな。
日本が人道支援と称して、スーダンに金を入れ、その隣国には自衛隊を送り込む、と。
犯罪人の国家を支援するという謎。
そのスーダンは10カ国有志連合としてイエメンに攻撃参加を表明する、と。
こうして戦乱ビジネスは、回ってゆくということなんだよ。
シリアへの攻撃は、こうした紛争・戦乱ビジネスの「市場」開拓の一部でしかない、ということだ。
シリアの破壊と混乱は、こうしてもたらされた。
13年8月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/963d763211363121dddbc96208d3cf6c
13年9月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/808b0173b976212af4c721c37b261b46
13年9月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/dd3c160cfc9a245c383c731fd6ccb663
13年9月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/b97676ce70276f2fa13a664b7f6d7ddd
この次は、イスラム国かイエメンでやりたい、ということで、今、やってる最中と。
ああ、それと、ちょっと追加だけど、南スーダンの分離独立の根拠なしたのは、住民投票の結果である、自決主義的な決定を尊重したもの、ということでしょうかね。そうすると、クリミアでの住民投票結果を何故否定できたのか、南スーダンは良くて、クリミアはダメというのも、理屈としては変だよね、という話になるかも。
>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/2b9634a2f71c93f179285b56d034b1d0
要するに、時と場合で、屁理屈を都合よく使い分けている、というのが実情なのでは。
スーダンには、スーダンなりの事情というものがあるのであろう、とは思う。
具体的には、エジプトやサウジ他GCC諸国などから加わってくれと言われたら、政策上は従わざるを得ない、といった事情である。
自国内ですら不安定かつ経済力が乏しいというのに、戦争に加担して何の益があるのか、ということになるわけだが、金か利益になるからこそ、イエメン攻撃に参加したい、と言うに決まっているのだよ。
外務省の情報は、以下の通り。
>http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/sudan/data.html#section1
ここから分かることは、少なくともスーダンは国際社会から厳しく糾弾されてきた立場である、ということだ。自衛隊のPKOにしても、南スーダンの状況は悪いということが言われていたわけである。隣国が火薬庫になっているのに、遠く離れたイエメンへの攻撃参加というのがどういう意味なのか、お考えいただきたいということである。
スーダンは、
・米国による経済制裁を96年、06年に受けている
・09年にICCが逮捕状
・11年に南部スーダンの「住民投票の結果」を受けて分離独立が決まる
ということであった。
日本は、安倍政権以後、13年、14年、15年のいずれも2月補正予算で(恐らく予算消化を優先したい、とかいうお役所主義の結果か?)人道支援の名目で合計約8400万ドルが拠出された。
上で見てきたように、隣国(それも元統一国の一部だった地域だ)が戦乱が続いている中、自国内ですら不安定なのに、他国の戦場に出かけて行きたいということは、普通では考え難いわけだ。特別の事情でもない限り、そんな余裕があるはずもない。戦費負担はどうするのだ?
他国から支援を受けないとやっていけない状況なのに、戦争にだけは加担した、と。そういうことなんだよ。
そもそも米国が経済制裁を課してきた国に対して、どうしてスーダンにだけは甘いのだろうか?
普通、日本政府が金銭的に支援するというのは、おかしいんじゃないか、と思いませんか?
8400万ドルは、どういう経路で、何に使われたのだ?
13年2月には、WFP3億円、NGOに約6300万円、15年2月には、WFP3.9億円、NGOに約3800万円だけだ。
合計すると、約8億円にしかならない。ドル円が平均100円だったとしても、84億円のうち10%程度しか、分からない。人道支援で14年2月にはどこに金が流れたのだ?
米国が制裁対象国にした場合、日本は常々右へ倣えでやってきたんだわ。イランへの制裁だって、外為法違反とかで国内企業を摘発してたりしただろう?それなのに、スーダンにだけは、こんなに甘いってのが、どうも裏があるんじゃないですかと勘繰りたくなるわけだ。
イランの場合
12年3月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/d1910c7bfd12726e0272bb15c3a90cbd
勿論、この後に実施されたインドのICBM発射実験は、何らの問題にもされず制裁も課されなかったけどな。
日本が人道支援と称して、スーダンに金を入れ、その隣国には自衛隊を送り込む、と。
犯罪人の国家を支援するという謎。
そのスーダンは10カ国有志連合としてイエメンに攻撃参加を表明する、と。
こうして戦乱ビジネスは、回ってゆくということなんだよ。
シリアへの攻撃は、こうした紛争・戦乱ビジネスの「市場」開拓の一部でしかない、ということだ。
シリアの破壊と混乱は、こうしてもたらされた。
13年8月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/963d763211363121dddbc96208d3cf6c
13年9月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/808b0173b976212af4c721c37b261b46
13年9月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/dd3c160cfc9a245c383c731fd6ccb663
13年9月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/b97676ce70276f2fa13a664b7f6d7ddd
この次は、イスラム国かイエメンでやりたい、ということで、今、やってる最中と。
ああ、それと、ちょっと追加だけど、南スーダンの分離独立の根拠なしたのは、住民投票の結果である、自決主義的な決定を尊重したもの、ということでしょうかね。そうすると、クリミアでの住民投票結果を何故否定できたのか、南スーダンは良くて、クリミアはダメというのも、理屈としては変だよね、という話になるかも。
>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/2b9634a2f71c93f179285b56d034b1d0
要するに、時と場合で、屁理屈を都合よく使い分けている、というのが実情なのでは。