いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

トンガに完敗ですか

2011年09月21日 22時24分20秒 | いいことないかな
速報で知りましたが、残念ですね。

目標に掲げてきた、「2勝」は脆くも崩れ去った、ということでしょうか。
勝負は厳しい。
勝てる相手と期待していたはずが、勝利は簡単に手から滑り落ちていった、と。

次で勝利できるように、頑張るしかないですね。



遂にデビスカップ・ワールドグループに返り咲き!!

2011年09月18日 18時00分29秒 | いいことないかな
長かった。

これまでにも、何度入れ替え戦でインドに苦杯をなめさせられたことか。
打ち破ることのできない壁として、インドが立ちはだかってきた(ように記憶している)。

が、遂に長きトンネルを突き抜けた。

27年ぶりワールドグループ復帰=日本、錦織で決める―デ杯テニス (時事通信) - Yahoo!ニュース



うーん、どうだろう。記憶の彼方すぎて、詳しく思い出せないんだけれども、日本のエースは当時福井烈とかの時代だったような。ああ、神和住純、とかだったか。

走って、つないで、という戦術は通用せず、圧倒的パワーの前に、いとも簡単に屈した、というような印象だった。
今だと、ラケットの性能向上とか?の恩恵かもしれないが、身体的なパワーの差というのは、昔ほど出にくくなっているような印象かな。

当時だと、日本人選手がどんなにフットワークを頑張って追いついても、左右に振られて、あっさりエースを奪われる、とか、サービスエースが突き刺さってやられるとか、そういうような感じだったかも。なので、世界の壁は厚かった。

世界ランクがそれ以前に比べて格段に上位に食い込めた修造の時代でさえ、打ち破ることのできない壁、それがワールドグループだった。


長かったな、本当に。

入れ替え戦の対インド戦の、日本の戦績を知りたいな。



最後になってしまいましたが、御礼を言いたい。

おめでとうございます。
本戦での活躍、健闘を期待しています。

復活を果たしてくれた、日本チームに感謝したいです。
本当にありがとう。

これからも頑張って下さい。



事故原因の隠蔽を続ける東電~2の補足

2011年09月16日 21時10分17秒 | おかしいぞ
あまりにアホな罵倒コメントだったので、無視して削除しましたが、しつこくコメントが来ているので、紹介したいと思います。

事故原因の隠蔽を続ける東電~2

(以下にコメントを再掲)

お前が隠蔽するなよw
本当に馬鹿なのか?自分の歪曲を認める事ができないくせに人を批判するな。
「ベントの現場操作のために出発するまでの間は、国にベントを提案し、了解を得るとともに、作業手順や現場線量、作業時間の確認、周辺被ばく線量評価の作成・連絡、住民避難状況の確認を行っており、時間を要しました。すなわち、ベント操作を実際に開始したのは、大熊町(熊地区)の避難完了を確認した後の12日午前9時過ぎでした。」

お前の言ってる事とぜんぜん違うぞ!
日本語読めるか?
どうせ直ぐにベントしてたら、住民が避難していないのに!!とか言って批判するんだろ。
馬鹿だからな。本当に馬鹿に付ける薬は無いわ。


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お前が隠蔽するな、って、こんな相手をするに値しない、アホな無駄コメントなんですから、速攻で削除するに決まっていますよ。
削除したコメントなんて、ここまで書いてもいない、ただの罵倒だけだったし。
ま、過ぎた話はいいでしょう。


東電は、ベントを国に提案し相談したり、準備したりして、時間を要した、という主張のようですが、いくつも矛盾がありますね。

まず、炉心損傷を言ってない。炉心損傷前だったのであれば、現場の判断でベントは実施できうるはずです。放射能の漏れもない、という前提のはずですし。

もしも、12日0時過ぎの時点で、炉心損傷の可能性が極めて高い(ほぼそれが疑われる)とか、原子炉建屋内の放射線量が大幅に上昇していたのであれば、国に隠していたということですか?
”放射線量が上昇していなかった”のであれば、住民避難だの、放射線で作業困難だの、という理由はあまり関係がありませんね。
たとえベントを実施したとしても、「直ちに健康被害をもたらすものではない」という、繰り返し用いられた答弁で何の問題もなく通せるはずですし。
それから、PCVベント(ウェットベント)は炉心損傷前であれば、耐圧上限で実施するべきものであるはずで、だとすると、0時過ぎの時点で即座に実行すべきだったはず、ということ。圧力数値が確認できた時に、実施すべきだった。その時点では、放射能漏れがなかった、ということなんでしょう?

放射線量上昇の報告は、タービン建屋のみであって、12日0時頃での報告はなかったものと思います。だからこそ、「(まだ)メルトダウンはない」という見解を押し通していたわけですよ。
放射線量が通常通りで、圧力容器や格納容器に漏れもないのに、作業が困難とか、ベント困難とか、そういうのは理由として上がってくるはずはないでしょうね。
だとすると、PCVの設計圧力限界を超えるくらいに至っていたのであれば、即座にベント実施以外の選択などなかったのではないか、ということですわな。


東電の挙げた、

・国にベントを提案し、了解を得る
・作業手順や現場線量、作業時間の確認
・周辺被ばく線量評価の作成・連絡
・住民避難状況の確認

といった理由は、事故対応(ウェットベント)に重大な影響を与える要因ではなかったはず、ということだ。
ほぼ後付けの理由(言い訳)に過ぎない、ということである。

もしも、放射線量上昇が確認されており、炉心損傷の可能性が高いと判断されていたのであれば、ベントは勿論、ホウ酸水タンクからの注入、PCVへの海水投入など、ありとあらゆる手段を取るべきであったことになるわけで、12日0時時点での対応は炉心溶融状態への対処とはなっていない、ということだ。東電はいずれも実施していなかった。
消火系ラインからの注水にしても、開始されたのは12日5時46分からであり(淡水だ)、既に手遅れだったと言うべきだろう。


>本当に馬鹿に付ける薬は無い

これは、まさしくそうだ。あなたのおっしゃる通り!
あなたのコメントを見れば、それが納得できるというものです。



そうか、梨田監督は退任なのか…

2011年09月15日 21時17分56秒 | 俺のそれ
この前の退任報道があって、色々とあるのかもしれないけれども…

梨田監督の一問一答「日本一取りたい」 (産経新聞) - Yahoo!ニュース


まあ、本人が辞めたいというのなら、仕方のないことなんだろうけど。

この前は、辞めさせるというような報道だったので、残念だなと思ったのですがね。

梨田監督を辞めさせるのは、どうしてなのか?


キャッチャー出身の監督って、貴重ですからね。ノムさんがいなくなった後、梨田さんの「長期監督時代」というのがあってもいいんじゃないかな、と思っていたわけですよ。中田もまだまだ伸び盛りだろうし、キャッチャーをこのまま育てて欲しいというのも、勿論あったし。

ああ、陽の外野コンバートの時には、「ええっ?」と疑問にも感じたことがあったが、今ではすっかり成長して、先発定着を果たした。


勝てるチームというのを育てるのには、時間がかかるから。
ホークスだって、勝てるチームになるまでには、時間がかかったし(笑)。


残念だけど、仕方ない。
できれば、有終の美を飾って欲しいな。



ギリシャ神話(現代版)

2011年09月15日 20時46分27秒 | 経済関連
欧州の人々が仲たがいをするようになるという、破滅型ストーリー(らしい)。


高々数千億ドル?の、はした金を巡って、出すの出さないのですったもんだの大騒ぎをして、自分の懐をケチることで回り回って、欧州全体(どころか世界経済全体)の崩壊を演出する、ということらしい。

ドイツ人は、ユーロ圏のお陰で、域内貿易で膨大な経常黒字の恩恵を受け、その上ユーロという単一通貨のお陰で日本の円高のような通貨高の苦しみからも解放されているというのに、そうした利益享受者の第一位の立場にありながら、崩壊させたいとかユーロやめたいとか、ワケの分からんことを言う展開になっていて、物語を一層スリリングにする効果を出しているらしい。


日本の立場とすれば、例えば外貨準備の米国債を売って益出しし、対ユーロでドル高となっているそのドルでユーロをがっつり買入して、ユーロ圏の国債を買ってあげると、国際的にも評価されるし、通貨分散もできるし、為替介入で食らった大損のマイナス30兆円だか40兆円だか知らんけど、その損失を少しでも取り戻せばいいんじゃないか、と思うわけである。

まあ、そんな機敏なことはできんだろうけど。



続々・土壌改良なんて、そう簡単にできるのか?

2011年09月14日 22時27分32秒 | 社会全般
ヒマワリは、効果がない、とか、散々な言われようみたい。

>ヒマワリの土壌除染、ほぼ効果なし~農水省
http://news24.jp/articles/2011/09/14/06190618.html


ふーん、そうなんだ。残念だな。
以前に、ヒマワリを推奨してみたのですが。

土壌改良なんて、そう簡単にできるのか?

全然効果なんかない、とか言われたら、ガッカリとは思うが、全く減らないわけでもないんじゃないの?


セシウム汚染:ヒマワリ栽培は効果小 農水省が実証実験 - 毎日jp(毎日新聞)

(以下に一部引用)

 同省によると、5月に飯舘村で植えたヒマワリが吸収していたセシウムは1キロ当たり52ベクレル程度。1平方メートル当たりで10キロのヒマワリが育つとすると、現地の土壌中にあるセシウムのうち約2000分の1しか吸収できていない計算になるという。

 一方で、表面4センチを削った農地では1キロ当たり1万370ベクレルから2599ベクレルまで減少。薬剤で土を固めてから表面(3センチ)をはぎ取ったり、芝や牧草がある農地で網目状に張った根ごと表面(同)をはぎ取るなど工夫すると82~97%も減った。

 ただし、これらの方式では10アール当たり30~40トンの廃棄土砂が出る見込み。1キロ当たり5000ベクレルを超える農地は福島県内に約8300ヘクタールあると推計され、土砂は単純計算で約350万トン(東京ドーム2個分)に上り、処理方法が大きな課題となる。


=======


なるほど、ヒマワリだと52Bqだけだ、と。土地の汚染はもっと酷くて、5000Bqを超えているから、と。
そりゃあ、元の水準が高すぎるから、なんじゃないですかね。汚染が酷けりゃ、吸い上げには時間がかかるわな。


で、土を剥ぎ取る方法が効果が一番高いんだ、と。
最初から、そんなことは分かり切っている話では。当初から、表層を剥がせば、かなり減らせる、ということは言われていたわけで。だからこそ、学校や幼稚園等の校庭の土は除去されたんですから。


しかし、非常に広大な範囲の土地を全部やれるのか、というのが問題だったわけで。
上記記事によれば、「5000Bq/kg以上の農地」だけやったとしても、8300ha分で350万tもの放射性廃棄物が出ることになるわけですよね?

それを、どう処理できるんですか、って話が出発点だったわけで。マスコミの連中というのは、実現可能性ということを、少しでも考えないのだろうか。土を剥がす、これが一番いいんだ、これをやる、ということを言うのであれば、現実の作業としてどうやるのか、どのように実施できるのか、それを示してみたらいいと思うよ。

作業のやり方、汚染土砂の運搬、どこに誰がどうやって運んで、どこに保管するのか、教えてくれ。
この作業を汚染の酷い農地以外の、普通の居住地の土地とか、5000以下だけどそこそこ汚染されている土地は放置しておくのか、そういうのを全部やるとなれば、一体何千万トンの放射性廃棄物となるのか、是非とも教えてほしいものだな。

できると主張する者たちが、その方法を示すべきだろうね。


ああっと、ちょっと追加ですけど。

チェルノブイリ事故後の菜種栽培地域は、500Bq/kg以下くらい、というのを上記拙ブログ記事中でも書いたのですが、そもそも5000超とかいうレベルの地域で農地なんてものは想定されていなくて当然ですわな。そんな高濃度地域に植えても、そりゃあ減少効果は小さいな、ということですわ。
だけど、500Bq以下なら、大体10年以内くらいで減ってゆくかもしれないね、ということも予想されるわけで。減り方は均等に50程度ということではないかもしれないけれど、ヒマワリや菜種の効果というのは、そういう目的なのだな、と。

これが、5千とか1万とかになれば、まあ住めんわな、という土地なわけで、放置しておくしかないね、ということなんじゃないですかね。



事故原因の隠蔽を続ける東電~2

2011年09月13日 20時32分34秒 | 社会全般
東電の言い訳が必死過ぎる。

>http://www.tepco.co.jp/cc/kanren/11091301-j.html


この中で次の記述が見られる。


『3月11日午後11時50分頃、全電源喪失により不明となっていた格納容器圧力を小型発電機の接続により把握できるようになった』


『速やかに発電所長は現場での手動操作を含めたベントの準備を進めるよう指示しており(3月12日午前0時6分頃)、指示が遅かったということはありません。』


『現場の作業は、大変高い放射線量の下であったため、作業員が交代で作業しなければならず』


彼らの言い分が新たな墓穴を掘る結果を生むということだ。
出鱈目を隠そうと必死なればなるほど、更なる嘘か矛盾を生んでくれる、という典型例だろうか。これまでにも、同じことを何度か書いたけれどもね。


①から、格納容器の圧力測定が出来ていたのは、12日0時直前頃、ということだ。
そうすると、何が分かると思うか?

格納容器の設計限界を超えている圧力がいつからなのかが、分かる、ということだ。そして、格納容器内の圧力はどこから来ているかというと、圧力容器に破損が存在しリークがあるかもしれない、ということだ。

格納容器の(設計上)耐圧限界を迎える前に、減圧するよりないはず、というのが、素人考えの初歩的発想なのですよ。400kPaを超える前に、まず減圧すべし、というのが、普通なのでは、ということです。
そうすると、直ぐにでも排気を実行しなければならなかった、ということになりますわな。

喩えて言えば、「目の前に風船が膨らんでいっています、破裂を防ぐには直径30㎝に到達する前に、空気を抜かねばなりません。さて、今風船は28㎝です、空気を抜きますかどうしますか、抜きませんか」というようなことだろう。少なくとも1号機では、直径40㎝を超えているが、排気の段取りに手間取って、破裂してないからまだ空気を抜いていません、というような状態だった、ということ。

風船が破裂してなかったのは、ただの偶然だということ。
格納容器圧力が設計限界を超えているのに、ベントしない選択などない、ということだ。が、それを実行しなかった。

②で12日0時すぎくらいには、直ぐにベントしろ、と指示したそうだ。だとすると、何故そこでベントを行わなかったのか?誰も決断できなかった、ということか?
目の前に破裂しそうな風船が膨らんでいるというのに、何時間も放置して待っていたと?

官房長官会見や保安院会見、東電の会見でも、いずれも「圧力容器は大丈夫、格納容器も壊れてない」とか言ってましたね?
素人くさく言えば、「放射能漏れはないんですか、どうなんですか」という問いにも「大丈夫です、漏れてません」と繰り返しておったわけです。
ならば、12日午前0時くらいにベントの作業を手動で行ったとしても、「放射能漏れがない」(笑)のなら、問題なくできたのではありませんか?それとも、現地では「もう放射線量がうなぎ昇りで、漏れ漏れ確定ですわ」ということが分かり切っていたと?

要するに、嘘をついて騙してきたんだろうよ。12日朝になる以前の段階で漏れていたということになりますよ?モニタリングポストも変化なし、ということで、ずっと報告してきたのも出鱈目だったということですか?


③で、放射線量が尋常ではなくなっていて、作業が困難だったとすると、それはもうメルトダウン、ヘタすりゃ格納容器もいかれたか、ということが分かっていた、ということですか?この作業困難は、12日の菅総理が行った後ということですかね?

いずれにせよ、放射線量が上がる前に、ベントの手動操作をやっておけばよかっただけ。それをしなかったことが、問題だった。


ああ、それから、非常用バッテリーはどうしたの?
自分たちの車のバッテリーを外して計器類を復旧させたということなら、自衛隊にでも普通のガソリン発電機だろうと12Vバッテリーだろうと、とりあえずかき集めてヘリで持ってこい、とか命令してもらえばよかったじゃないの。計器ダウンしてから、一体何時間も何をしていたんだよ。電源車が来るのを待っていて、オジャンになってしまったんじゃないのか。


12日朝までの段階で、容器から放射性物質の漏洩、拡散がある、ということが分かっていたなら、政府発表などの全部が嘘で国民を騙していた、ということになるわな。本当は、圧力の数値なんか分かってなかったとしても、放射線量が相当上がっていて、「ああ、これはメルトダウンが始まってしまったな」ということが11日の段階で分かっていたんじゃないのか?

住民避難指示が出たのは、2㎞圏が20時50分だったそうじゃないの。
この拡大と10km圏の屋内退避が出された21時20分過ぎには、既に放射線量が上がっていたんじゃないの?メルトダウンを示唆する物質の検出も出来ていたんじゃないですか?

放射線量が上がって、中央制御室退避となったんでしたよね?
それは、メルトダウンを意味する放射線量だったんですよね?
だからこそ、手動ベントは「不可能」と当初判断したのではありませんか?だって、既に高濃度放射線だったら、お前飛び込んでこい、とは言えませんものね。
11日21時過ぎの時点で、かなり悪化した状態だったんじゃありませんか?それも、メルトダウンがほぼ確定的という状況だった、と。


矛盾があることの説明を、東電はすべきだな。
政府も勿論だがな。

またしても、オレの予想したのと大した違いなどなかった、ということなんじゃないの?

3月22日>福島第一原発~重大事故の連鎖

(再掲)

②初動の問題が被害を拡大した可能性

当初から、1、2号機の冷却機能が止まっていたとは思われない。前記で紹介した朝日記事では冷却系は動いている、とされていた。また、11日の枝野官房長官会見では『炉の一つが冷却できない状態になっている』と発言があり、恐らく2号機は冷却系が作動していたであろうことが推測されるのである。これは非常用ディーゼル発電機が喪失した後であっても、ということである。

すなわち、電源の問題とは別の故障、ということが考えられるのである。朝日記事には、『電源を必要としない一部冷却系も、弁が動かないため炉心を冷却できないという。』との記述があることから、1号機の隔離時冷却系が作動せず、それは弁の不作動=自動減圧系(ADS)の故障?ということが推測される、ということなのではないか。12日未明の記事では、2号機の一部電源が確保されている、とあったので、2号機は冷却系が作動していたと考えてよいはずなのだ。

電源車が51台確保し向かわせた、という発表があったこと、深夜頃には敷地内に数台の電源車が到着したという説明がなされた、ということ、これらから初期段階で既に電源復旧は着手されていて、電源接続に全力をかけていればということはあるかもしれない。

12日未明から早朝にかけて、1号機の圧力上昇が報じられたわけだが、少なくとも2号機は隔離時冷却系が動いていたであろう、と。3号機は発表時の話題にさえ上っていなかったのだ、ということだ。
更に、ひょっとすると1号機の隔離時冷却系は、当初に動いていた可能性もある。朝日記事では、
『別の装置で炉心に水を入れて冷やしていたが、午後8時半にはそれも止まった。』
と書かれており、ADSの故障から1号機だけ隔離時冷却系が機能しなくなってしまった、ということなのかもしれない。



1号機には隔離時冷却系がなかったそうだ。当時には、非常用復水器だったなんて知らなかったもので。

けれど、電力がなくても動くはずのICを止めてしまっていたので、何も冷却装置が働いていなかった、ということなのだよ。
そして、止めてからは、復活することがなかった、ということなのだろう?
だって、使えるなら、使ってるはずだもん。


まあ、嘘が発覚したな、ということだわな。
というか、前から嘘ってバレてるんだけどさ。


事故原因の隠蔽を続ける東電

2011年09月12日 21時45分20秒 | 社会全般
この期に及んで、なお隠蔽しようとするその態度や考え方、全てにおいて、東電は許し難い。本当に解体されるべき組織だ。
心の底から、東電という組織を軽蔑する。

唾棄すべき存在だ。憎むべき存在、と言ってもいい。
福島原発に留まって作業をした方々を思うと心苦しいが、東電は完全に解体されて、潰れてくれたらどんなにいいかと思う。彼らには、本当に反省というものがないのだな。どこまで行っても変わりようがないだろうから、消えてもらうよりない。考えを改めます、とか、反省して今後の役に立てます、とか、そういうのが、まるっきりないのだ。あるのは、いかに他人を騙せるか、どうやったら専門知識も何もない無知な国民を言いくるめられるか、保身にはどうしたらいいか、そういうようなことばかりだ。
過去から一貫してやってきた手法がそうだから。東電の隠蔽体質は今にはじまったことじゃない。ずーっと昔から、脈々と受け継がれてきた、根源的なものなのだ。原子力を使うことも含めてありとあらゆる分野で、騙し、隠し、誤魔化し、嘘をついてきたのだ。そういうのが、骨の髄まで染み込んでいる連中なのである。

そうした東電を庇おうとしている連中がいるのだ。政治家をも動かし、大臣の首切りまで画策できるような、そういう勢力の連中だろうね。だからこそ、東電はいつまでも強気でいられる。政治家なんかよりも、影の支配システムの連中の方が握っている権力が色々とある、というわけだ。

普通ね、アメリカとかだったら、意図的に隠蔽したりなんかすると、ブタ箱行き確定ですわな。だけど、日本だと、守ってくれる「権力サークル」が存在しているんだよ。それは、政官財の中に、くまなく浸透しているのだ。そいつらのサークルに加わっている限り、恩恵を蒙り、権力を手にすることもできてゆく、というわけだ。原子力ムラで見られた現象と同じなんだよ。


こんな状況になってしまってでさえ、隠蔽するのはどうしてだ?
それを専門家たちでさえ、改めさせられないというのは何故なのか?
保安院が東電をどうにかさせられないというのは、どうしてなのだ?
経産省が東電に報告させられないのは、どうみてもおかしいだろう?
つまり、鉢呂が引き摺り下ろされたのには、ワケがある、ということだろうね。

以前にも書いたが、しつこく書いておく。

東電、経産省、保安院の3悪人に原子力を委ねることはできない

1号機の非常用復水器が手動で停止させられたことの説明が未だにない。
もしも説明できるなら、全て数字とデータで示せ。


5月16日付毎日新聞 の記事では以下のように書かれていた。
(一部引用)
東京電力福島第1原発1号機で地震直後、非常用冷却装置が津波の到達前に停止していたことが、東電が16日公表した初期データから分かった。従来、同装置は津波到達までは動いていたと考えられ、東電も15日公表の解析結果の前提を「津波で機能喪失」としていた。東電は「冷却装置によって炉内の圧力が急激に低下したため、手動でいったん停止したとみられる」と説明。津波が到達する中、こうした操作を繰り返すうちに冷却機能喪失に至った。近く始まる政府の事故原因究明につながる重要な内容だ。

 データによると、3月11日午後2時46分の地震発生直後、原子炉圧力容器に制御棒がすべて挿入され、原子炉が緊急停止。非常用ディーゼル発電機も正常に稼働した。1号機の原子炉を冷却する非常用復水器も自動で起動したが、約10分後、炉内の圧力が急激に低下したため、地震から約15分後の午後3時ごろ手動で停止されたとみられる。圧力容器のデータの変化をみると、その後、津波到達(同3時半ごろ)までの間に、何度か起動、停止を繰り返していた可能性があるという。東電は「この作業は運転手順書に基づき、炉内が冷えすぎないよう調整したのではないか」と説明している。津波の後、手動による起動の記録がある同6時10分までの間に復水器が機能していたかどうかは不明だ。

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拙ブログ記事でも当時取り上げたが、東電の説明そのものがおかしいとしか思えないのだ。
「炉内圧力が急激に低下」というのなら、それを数字で示せ。データが残っていなかった、ということはないはずだ。電力が途絶えてなかったから、だ。津波前なんだぞ?
ディーゼル発電機も燃料タンクもあったよな?(笑)
勿論、バッテリーもだ。電力が完全に途絶えたわけではあるまい?

それと、温度が急激に低下して、原子炉が傷つくとか言っていたはずだが、本当にそんな理由なのか?

マニュアルでは、55℃/時間の冷却速度を守るということがあるとして、通常時の停止の場合に用いる基準のはずだ。緊急事態というのに、原子炉損傷なんて言ってられるのか、というのが一つ。
もし、圧力急減で温度低下をもたらしたとして、その数字を出せ。温度が運転温度の約300℃から150℃みたいに、低下したという事実があったか?(笑)
嘘をつくんじゃない。そんなの無理なんじゃないの?
ヤツラは、こっちが何も知らないとタカをくくって、出まかせを言っても誰も気付きやしない、と思っているんだよ。そういう腐った組織なのだ。チャートを見たけど、15時くらいまでの時点で、そんなに温度は下がってなかったぞ。

14時46分停止、52分IC(非常用復水器)自動起動、15時頃手動停止。
さて、僅か8分間のIC運転で、何度温度が下がるって?数字で言ってみろ。
まず、1分間当たりの最大流量が出せるはず。完全な液体の水を回収するんじゃなく、あくまで蒸気らしいがな。で、それをプールで冷やして戻す、ということらしいが、1分間当たりでどの程度の熱量が除去できるか、数字で出せるはずだ。過去の検査記録なんからも、出せるよな?
そうすると、これをマックスでICを動作させたとして、わずか8分で何℃くらいまで冷やせるか、という話なんだよ。圧力容器の熱容量とか知らんけど、そう簡単に温度が下がるか?
出鱈目言うんじゃないぞ。
容器が破損する、って?(笑)


それと、低温脆性とかを持ち出したりするつもりなのかもしれないが、低温って、何度以下?
IC作動で100℃以下まで下がったか?
室温程度くらいまで下がった、とかか?(笑)
それは冷温停止に至ってしまっているんじゃないのか。だったら、苦労はしないわな。


東電のヤツラは、嘘八百を並べていても、常に平気なのだよ。そして、その体質は、一つや二つについてではないのだ。ありとあらゆることについて、いくらでも出鱈目を言うことができてしまうのだ。何故なら、その間違いを指摘できる人間なんて殆ど存在してこなかったか、極めて限られた専門知識のある人間でなければ不可能だからだ。
情報を持っている側が、ヤツラなんだよ、残念ながら。


そして、都合の悪い情報は全て隠蔽するのである。これを強制的に出させるしなかないのだが、法令違反を問う以外には残された道はないのだ。刑事罰、という最終手段に出ない限り、東電のヤツラが自発的にデータや真実を出すこともなく、証言もしないだろう。実際、これまでの説明方針は、全て出鱈目やウソを言って誤魔化そうとしてきたからだ。

津波で電源喪失が起こったからだ、と言っていたヤツラが、本当は津波前から「電力が途絶えていた」ということを隠しているとしか思えないのだ。そもそも電力供給があったなら、ICなんか自動起動しないんじゃないのか?(笑)


これまで待ってきたものの、東電のヤツラは改めるどころか「逃げ切り」を図って、あらゆる手段に出てきているのだから、自発的証言なんか求めても無駄。
強制力以外には、どうしようもないのだ。しかし、その強制力発動は経産省が抑えているということだろうな。経産官僚も必死なわけさ。権力サークルからの色々があるからか?


ホント、どうしようもないわ。こいつら。


2011年の『9.11テロ』は防いだみたい

2011年09月12日 12時58分45秒 | 外交問題
米国にとって、10年という区切りの年であったので、悲しみや辛さを乗り越える時間の道標となったのではないかと思う。

が、現実に目を向けると、未だに「テロとの戦い」を継続し続けなければならない「米国軍事部門」というものに、哀れみのようなものを感じるのである。ローマ帝国の衰亡を見るような気分にはなる。

米国軍事部門とは、政治的なものも含まれるし、軍隊そのものや退役軍人たちも、軍需産業を担う企業群もそう、もっと広くは国防関連の企業はほぼ全部そうだろう。
(近頃だと、最もクールなのは、ネットやハッカー部門などだ。最新型ウイルスソフトの開発とか、特定個人識別ソフト(画像、音声、ネット履歴の癖、嗜好など広範に及ぶ)の開発、標的国家の公的機関へのアタック方法の開発、等々、かつての「マニア垂涎」の行為を軍や政府のバックアップを受けて行うことだ。)


そうした米国の一大軍事産業部門は、これまで米国の繁栄を支えてきた。
特に世界唯一の超大国になれたのは、表と裏のパワーを駆使してきたからだ。


けれども、肥大化した過去の軍事力は、あまり使える場がなくなってしまったのだ。

今回、テロ情報というのがもたらされた、とのことだったが、何も起こらなかったようだ。犯行グループが厳しい警戒態勢に恐れをなして、実行できなかったか、優秀な捜査機関が犯人を割り出して逮捕し、未然に防いだのかもしれない。

9.11から10年狙った「信頼できる」テロ情報、米 警戒強化を指示 写真6枚 国際ニュース : AFPBB News


この信頼できる未確認情報って、言い回しが気になるよね。未確認だったら「信頼できる」って、どうして言えるのかな?とか(笑)。
ああ、そうか、「ビリーが昨日言ってたけど、今度マリーとジャックが結婚するらしいわよ」みたいな情報ってことか?
ビリーはいい奴で普段から嘘をつかないから「信頼できる」情報源、それにマリーとジャックが付き合っているらしいことは以前から周知の事実だったとなれば「信憑性の高い情報」、と。
でも、マリーとジャックはまだ結婚してないし、招待状も届いてないし、当人にも確かめていないから「未確認情報」、と。そういうようなことかな。

こういうのを噂話と呼ぶような気もするが、まあどうなのか分からないな。



05年にも、テロ攻撃される、という信頼性の高い情報がある!といって、NY中の警官を引っ張り出してきて、超厳重警戒態勢を敷いて、検問とかも厳しくやって、NY市長は「これは戦争だ」というブッシュ語録なみの警備を無理矢理進めた挙句に、結局「情報はガセでした~、釣りネタでした~」みたいに、誤った情報だったわけですよね(笑)。


で、今回も、6年前と同じく「ガセネタ」だったのか、犯人逮捕の報もなく、何も起こらなかったみたいですな。

そもそも、アフガン人で空路で入国、って、そんなの米国が許すの?(笑)
どうやって事前審査をパスしたんだろうね。許可を出した機関は、責任問題だろう。

それに、そんな危険人物が入国するのに、空路って、一番シビアな交通機関を使うと思うか?
オレみたいな、アニメや映画の世界しか知らん人間でも、もっとマシな入国方法を選ぶと思うけど。

本気で狙ってるなら、もっとやり方を考えるだろうよ(笑)。


自動車爆弾って、そんなもんでいいなら、どこででも起こせるわな。
アメリカは広いんだし。


まあ「テロ」を強調しなけりゃ、存在意義が失われるとか薄れるとか、そういう方々は必死になりますわな。


何事も起こらずに済んでよかった、これは確かなんですがね。



マネタリーベースの名目GDP比

2011年09月12日 11時15分34秒 | 経済関連
(向こうに書いていた記事をこちらにアップしていませんでしたので、追加しておきます)

昨日の続きです。

マネタリーベース/名目GDPの比は、95年までは10%以下でしかなかったが、これがデフレ期間に突入するとともに増加していった。

白川総裁曰く、日銀は増やしているから批判は当たらない、とのことだが、根本問題としてデフレがあったから余計に数値が悪くなるということはあるのだ。


80~97年の消費者物価指数の年平均は、約2.1%だった。もしも、これが実質成長率に上乗せされて名目GDPとなっていたなら、どういう結果だったのか、ということが問題意識なのだ。

97年の名目GDPが約515.6兆円。それ以降の名目成長率を、実質成長率+2%で算出した場合、どうなっていたか。



   名目GDP(兆円)  マネタリーベース/名目GDP(%)

00  551.1        12.3
02  576.2        16.5
04  623.8        17.9
06  674.1        13.4
08  709.4        13.0
10  719.6        14.4


こうなるので、そんなに言うほど多いわけじゃない。
量的緩和策の期間中でもMaxなのが04年で、他の期間においては全てこれ以下の割合しかない。つまり、デフレに陥らず、97年以前と同程度の物価上昇率(2%)があったならば、日本の名目GDPは700兆円を超える水準であった、ということである。

これを行わなかったのが、日銀だ。
物価安定の理解(笑)の中央値であるところの1%水準であってでさえ、これが達成されていれば、名目GDPはリーマンショック後の2010年でさえ630兆円規模だったはずなのだ。

たしかに80年代のバブル崩壊以前に比べて、マネタリーベースの名目GDP比が上がっていることは確かではある。10%以下だったわけだから、それと比べれば多い、ということはあるだろう。

量的緩和策を打ち切るといって、マネーを絞った結果、脱出しかけたのに、逆戻りさせた、と解釈することは可能であろう。タイムラグをもって効果が現れるとするなら、06年以降の急激なマネタリーベースの減少は、リーマンショックと相まって、09年以降の持続的な下落傾向に拍車をかけた、ということである。

CPIの改訂で、例えば高校授業料無償化の影響があって下方修正されるとしても、治りかけた病を再び悪化させた、と言われたら、なんと弁解できるのであろうか。

離脱期は難しい、危険もあるから、気をつけろ、もっと時間をかけて減量せよ、と忠告しておいた(日銀の言い分)のに、大失敗をやってしまったんじゃないか。


そういうことだから、ド素人以下なのか、と罵りたくもなるわけですよ。傍目で見ていても、ああ、危なっかしいな、これじゃ悪くなるな、失敗しそうだな、と予測ができてしまうんだもの。

素人が見たって、そうなのに、どうして専門職の連中がそういうことに気付かないのか、自力で考えることができないのか、本当に不思議でならないわけですよ。それで、何年メシ食ってきてんだよ、と。そう言いたくもなるわけです。


ま、名目GDPを元の経路に戻すには、そう簡単ではなくなった、ということですわ。ホント、何遍も言いますが、クルーグマンが言った通り「4%を10年続けろ」とか、そういう水準が必要だ、ということを言ってるんです。





ラグビーW杯フランス戦

2011年09月11日 15時26分32秒 | いいことないかな
強豪相手に、見せ場を作れたことは確か…だが、最後は力の差が出た試合だった。

前半は殆どいい所なく、ああ、又してもボロ負けゲームか…と肩を落としたのですが、後半に入って俄然盛り返した日本。

ホント、21-25に肉薄した時には、「ひょっとして、逆転もあるかも?」と思わせましたが、そうは甘くありませんでした。


特に、勝敗のポイントだと思えたのは、フランスがPGで3点追加した後の、日本の連続攻撃。
フランス陣内でボールを支配し、ゴールラインを目前にして、何度も押し戻され、結局トライを奪えず、それどころかフランスに一気に走り込まれてトライを奪われてしまった場面。

あの時の、フランスのディフェンスはホント力強く必死だった。
日本選手が何度も突進を試みるも、突破を許さず。次第に押し戻される展開に。

あそこが分かれ目だったな。
もし正面付近でトライが決まっていれば、同点に追い付いていた。そうなっていたら、その後の展開も違っていたのでは…と思わせるくらいの重要な所だった。


決め切れなかったのは、幾度かパスミスやボールを落とすなどの細かいミスがあって、攻め切れなかった。僅かな違いなのだけれど、連続攻撃の流れが少し止まって、リズムが悪くなってしまった。そこを逆に相手に衝かれ、反撃を食らって、決定的なトライを奪われてしまった。
あれ以降は、ほぼやられっぱなしになってしまい、一方的に点差が開いていった。


結果は残念だったが、惜しい展開にはなっていたな。チームの力は向上した、ということであろう。
善戦したが、及ばない、という段階なのかな。

次も厳しいが、思い切ってやるしかない。



ドル円為替の疑念とドル換算名目GDP

2011年09月10日 17時34分01秒 | 経済関連
ドルという基軸通貨であればこそ、可能な戦術というものがある。
それは、為替操作ということによって、目立ったデメリットを受けることがない、ということでもある。


     ドル円  名目GDP  日/米比(%)
  80  226.45  1064    38.2
  81  220.83  1173    37.5
  82  249.26  1091    33.5
  83  237.61  1190    33.7
  84  237.61  1266    32.2
  85  238.05  1359    32.2
  86  168.03  2015    45.2
  87  144.52  2439    51.5
  88  128.20  2958    58.0
  89  138.11  2958    53.9
  90  144.88  3038    52.4
  91  134.59  3479    58.1
  92  126.62  3795    59.8
  93  111.18  4355    65.3
  94  102.23  4778    67.4
  95   94.06  5264    71.0
  96  108.79  4642    59.2
  97  121.00  4261    51.1


(名目GDPの単位は10億ドル、日/米比は、日本と米国の名目GDPの比)


日米自動車交渉とか、貿易摩擦、ウルグアイラウンドなどの日米間の経済紛争は、本質的には米国側の「必死だな」という姿勢の表れであったと見るべきである。通貨攻撃を受けた95年までに、日本のGDPは順調に増加を続けた。かつて3分の1しかなかった経済規模は、米国の7割にまで迫った、ということである。このペースが継続するなら、日本に抜かれてしまうのではないかという危惧を抱くのは当然だったろう。

だから、日本の構造を破壊することが必要だったのだ。

米国の名目GDPは「実質GDPの半分以下」ということが80年代はじめの水準だったようだが、日本に経済規模で抜かれるというようなことは許し難いということだったのだろう。

そこで、破壊させ、自信を喪失させ、お前の考え方は間違っている、と無理矢理矯正することにしたわけだ。日本は沈んでいった。

それが金融危機と同時に進んだ。構造改革は、そうした流れに乗っていたということである。


日本の長きに渡るデフレで、膨張したアメリカは再び日本の倍以上の大きさに戻ることができた、ということだ。今は、中国の影に怯えているらしいが(笑)。


で、中国は日本のような愚かな轍を踏まない為に、為替や資本移動を厳しく管理している、というわけである。それでも、過去の例を踏襲しつつあるわけだが。

70年代というのは、アメリカはドルで原油を買い、産油国のアラブ諸国にドルを大量に供給し、その結果、大金持ちが誕生した。「オイルダラー」は、世界のマーケットで存在感を示していた時代があった。

次は、日本のものを買い、日本にドルを大量に持たせた。そして、90年代終わり以降は、アジア通貨危機という形で通貨攻撃や為替を利用することによって、大量のドルを外貨準備という形でアジア諸国に持たせることに成功したのだ。今は、これに中国も加わっている、ということである。


つまり、アメリカは、ドルという通貨を世界中に大量供給することで、自国の経済成長・規模という「みかけ」「体裁」を維持してきた、ということだろう。
過去の実質GDPに比べて名目GDPが異常に過小だったのは、ドルという通貨で水膨れした状態に他ならず、この為替の影響を最も受けたのが、日本だった、ということである。何故なら、70~80年代を通じて、経済規模で世界第二位を維持し続けた(EU登場以前までは、ずっとそうだった)し、ドル円は経済規模に対する影響は大きかった、ということなのである。当時は、占める割合が高かったであろう、ということだ。


膨張策に用いたドルは、どこから生まれてきたものなのか?
原油を買う時に使ったドルは、元はどこの金だったのかな?
日本が美術品漁りに精を出していた時、日本人に持たせたドルというのは、どこから出てきたものなのだろう?

今、中国が必死に買っているドルというのは、誰の”持っていた”金なのだろうか?(笑)


ドルという通貨体制を崩壊させるわけにはいかない、ということがあるとしても、外貨準備をドル以外にすればいいだけの話だな。そのドルは何処に戻ってゆくのだろう?(笑)
米国にとって、自国通貨を売られ続けていくと、どうなるんだろう?
ユーロ圏に不安だって?
笑うわ。
そんなもんは、屁でもないわな。
米国の大きな名目GDP(笑)に比べて、圧倒的に過小だからだ。ギリシャ国債が一つ飛んだところで、日本が全額引き受けでもいいですよ、と言えば、それでカタが付く程度の話だな。何なら、日中共同で金を出してもいい。



まあ、日本は米国さまのお陰で、散々しばかれたので、足腰が強くなったみたいで、なんか他に活路を見出すとか、できるようになってきたみたいですよ。いい例が、郵便局だわ。
元は動機が不純であったにせよ、それを好転させるのは、日本のいいところかもしれないな。プラザ合意とかもそう。


素人の妄想は、面白いでしょ?


参考記事:

郵政民営化のまとめ編1

(再掲)

もう一点は、郵便事業の将来についてです。今までは一体経営で目立たなかったのと、ほぼ独占的事業として漫然と行われてきました。ですが、事業構造としては、郵貯・簡保で集めたお金の利息収益を、不採算な郵便事業に回すことによって郵便事業が成り立っていたのです。しかし、ネットやメールの発達・普及で、今後郵便需要の減少傾向は否めません。ここ数年来、民間企業の参入やはがき・手紙そのものの減少によって、このトレンドは明らかです。郵便事業が構造的赤字の不採算事業であるということです。ただ、郵便事業そのものは国民生活に必要とされているのですから、これが収益性の高い事業である必要もなく、公益性重視であってもよいのです。その為に全国の郵便事業についてのユニバーサルサービスの維持を掲げているのです。その代わり、それを持続可能にする運営効率化の手法として、郵政民営化があるのです。郵政事業に従事する人員調整(必ずしもリストラということではありません)や経営自由度の確保と自己の経営努力によって、より効率的な運営を行えるように整備するのが目的です。赤字事業であるとしても、できるだけ赤字幅を圧縮することが求められることは当然であり、それが実体化されたのが民営化という手法なのです。


で、本家の米国郵政公社は破綻寸前、と。笑うわ。



早速原発利権の巻き返しかよ

2011年09月10日 16時00分35秒 | 政治って?
政治家の言葉尻を捉えては、針小棒大に伝え、操縦できない人間を排除してゆく、と。

大抵の場合、何か重要な案件に「反対の立場、批判的」などの、障碍となる人物と判断された場合には、醜聞探しか発言を殊更取り上げて辞任に追い込むというのが、これまでの手口であろう。「産む機械」「しょうがない」など、大したことのない話であろうとも、それを理由に首を切るという、マスコミの辞令決定権があるということなのだ。

愚かなことの繰り返しである。
どこから「切れ」という要求が出されるのか、それが知りたいところだ。



これは、まさしく「伝説」だわ(笑)

2011年09月10日 13時53分17秒 | 経済関連
前から何度も言ってきましたが、専門家面した奴らの嘘つきっぷりは、もうハンパじゃないのな。

肩書きでものを言うのは勝手だが、恥というものもないらしい。
よくもまあ、こういう出鱈目、嘘八百を並べられますな。
風説の流布と何が違うのか、全く分からんな。


国債増発に「市場の反乱」、年末にもトリプル安へ-藤巻氏(Update1) - Bloomberg.co.jp

11月18日(ブルームバーグ):モルガン銀行(現・JPモルガン・チェース銀行)で伝説のディーラーとの異名をとり、東京支店長も務めた藤巻健史氏は、財政規律の働かない計画経済国家の日本に対し、早ければ今年末にも「市場の反乱」が起きると予想する。長期金利は5%前後へと上昇を始め、株安・円安を伴うトリプル安の日本売りにつながる恐れもあると言う。


「長期金利が5%」って、それはどこの国の話ですか?日本ですか?

アホじゃな。09年って、もう結構前に過ぎてしまっていますけど、未だ達成されていないのが不思議ですね。
09年と現時点で比べて、どうなのか書いてみますか?

・国債の発行残高は増えたか? →YES
・日本国債の格付けは下がったか? →YES

条件は悪化しているみたいですけど。どう見ても。
それでも、藤巻氏のいうような現象は観察されていませんが?

株安は、まあ、そうかもね。
で、長期金利暴騰なんて、あったか?
円安が襲ってきたか?(爆)

10年債の指標金利は、日によって1%割れるくらいに下がってますけど。
ドル円は、はるかに高くなっていますけど。


出鱈目をいくら言ってもいい人って、楽でいいですね。
オオカミ少年みたいに、「金利暴騰が来るぞー!」と、過去5年言い続けて、一度も、それらしきことは起こってないわけですが、その責任とかは感じないみたいですね。また、ハズレを言い放しでも、恥でもないというのが、これまた不思議ですな。

円が暴落する、とか、そういうのも全く起こってきませんでしたが、何か?
ドル安は確実に進行しましたが、何か?


伝説の、っていう枕詞は、別なのに付け変えたらいいんじゃないかな。
ここまで来ると、マジで伝説ですわ。
だって、全くハズレばかりを言い続けるのって、学習能力がない余程のマヌケとか、ヘンな思想・信条・宗教にかぶれているとか、そういう特殊な事情でもなければ、普通はないんじゃないでしょうかね。ああ、どこからか活動資金でも出ている、とかですか?(笑)


話は変わりますが。

伝説のナントカ、って言うなら、伝説のホラ吹き、とかの方がお似合いでは。
伝説の煽動士とか、どうですかね。あんまりいいのが思い浮かびませんが。



雇用者報酬激減がもたらしたもの

2011年09月09日 18時39分43秒 | 経済関連
数字を振り返る、というので、雇用者報酬の話を。
これも以前に書いたのですが、97年の数字を最高として、それ以後下がったわけです。

で、80~97年の18年間の年平均雇用者報酬伸び率は、4.85%。毎年これだけ給料が伸びれば、かなり違いますよね。この期間の消費者物価変動はもっと小さく、2.08%だった。つまり、物価変動よりも更に2%以上は給料が伸びた、ということだ。まあ、バブル期も途中に含むから、と言われるかもしれんが。

98~08年の11年間では、年平均-0.53%。毎年減少していったら、そりゃあ先行きは暗くもなるわ。リーマンショックの08年は、一応後半に波瀾だったので、賃金水準自体は物価高の影響などもあって、わずかにプラスだった。それでも、デフレ期間の悪影響がモロに出ていて、マイナスの賃金なんだな。


以前にも書いたのだけれど、雇用者に金を持たせることで回っていた日本経済は、大企業なんかが金を貯め込んだ結果、成長が鈍化したということかな。これでは消費も落ち込むわ。

おまけに、現在に至ってでさえ、公務員給与を大幅カットとか言い出すし。誰かの賃金を削るのは間違い。それより、もっと払え、ということを求めるべき。


参考記事:

無知が日本を不幸にする

日本再建を考える

Japan\'s Stagnation Loop ~その1

金融政策とelasticity ~その2