漢方学習ノート

漢方医学の魅力に取りつかれた小児科医です.学会やネットで得た情報や、最近読んだ本の感想を書き留めました(本棚3)。

「小児科漢方16の処方」(黒木春郎 著)

2013年07月14日 07時49分44秒 | 漢方
2013年、中外医薬社発行

漢方医学の簡単な解説と、小児によく使用される方剤16種を概説した初心者向けの啓蒙書です。
確かにわかりやすいのですが、初心者→ 初級者レベルの私の視点からすると、物足りない。
何が足りないかって、「次の一手」の解説がないのです。

提示されているエキス剤を使用し、ビギナーズラックで良く効いた例は、まあいいです。
しかし、初心者の平均打率は5割いかないと思われ、必ず「飲んでくれない」「処方したけど手応えがない」という壁にぶつかります。
すると、この本では先に進めなくなり役割終了、ということになってしまいます。

私は臆病者なので、第2・第3選択薬が頭の中にないと、未知の漢方を処方する気持ちになりません。
まあ、別のより詳しい本を読めばいいのですが・・・。

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