カップ酒捕物帳

カップ酒よりも旅の思い出(国内・海外)が主になってしもうたのぅ(^^;)

ふるさと宮城 -仙台市・名掛丁藤村広場-

2021年11月02日 | ふるさと宮城

名掛丁藤村広場/仙台市宮城野区名掛丁
現在は広場となっているこの場所に、島崎藤村が下宿した「三浦屋」があったようだ。
島崎藤村が仙台で暮らしてたとは知らなかったな。


花壇には、島崎藤村の生家跡に植えられていたという「ミヤギノハギ」が存在する。


右の植物がそのミヤギノハギ。
先の案内板には、「木曽馬籠の藤村記念館より寄贈された」とあり、
「藤村は仙台時代を偲んで、ミヤギノハギに特別な思いを寄せていた」ともある。
ちなみに宮城県の県花にもなっている。


こちらの案内書きには、
「あの裏二階へは、遠く荒浜の方から海のなる音がよく聞こえて来ました」の一文がある。

ここから海へ向かった辺りは現在でも寺院が多く、当時もかなり静かだったと思われる。
さらに海岸へ向けては田畑荒地も拡がってただろうから、
音を遮るものもなく、仙台湾の波音が潮風に乗ってここまで来たのだろうか。
海まで結構離れており(およそ10km)、聞こえるものなのかねと思うが、
現代の喧騒とは比較にならない静かな時代のことゆえ、ありえないことではないのだろう。


藤村の代表作「草枕」が刻まれた詩碑。


(2021年9月訪問)

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