小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

整形外科

2013-10-09 22:56:08 | 医学・病気
私が、整形外科医だったら、プロスポーツ選手の、非常に多くに、打ち込んでいるプロスポーツをやめたり、休むよう、勧めるだろう。

「スポーツとは、健康を向上させ人生を豊かにするためにやるものであり、金や名誉、名声、国民、市民栄誉賞のために、怪我を我慢してまでやるものではない」

そして、

「肉体とは精神を入れておく器であり、精神を良い状態に保持するには、肉体を手入れする習慣をつけておいた方が良く、スポーツとは、肉体の手入れである」

と思っているからである。

私は、母校の自由学園を嫌っているが、スポーツに関しては、ちやほやされる選手、スター選手をつくるべきではない、という創立者の方針をとっていて、実際、今でも、それを実行していて、その点は、すごく良いことだと思っている。

私は、そもそも、スポーツというものを職業にすべきではない、と思っているのだが。それが出来てしまったのは、世の中のアホウどもが、無考えにバカはしゃぎして、金を払ってまで喜び楽しみ観るから、出来てしまったのである。

日本柔道の父、嘉納治五郎はこう言っている。

「柔の道に励む真の目的は、修行で鍛えた心身をもって、世のため、人のため、役立つことにある」

近代オリンピックの父、ピエール・ド・クーベルタンも、「オリンピックは参加することに意義がある」と言っていて、「オリンピックは、より華美な色のメダルをとることに意義がある」とは言っていない。

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カントの箴言

2013-10-09 16:54:06 | 考察文
カントの箴言の中で、私のもっとも好きなもの。

「人を自分の目的のためではなく、その人の目的となるよう行為せよ」

高校の「倫理・社会」の教科書で、これを読んだ時、素晴らしい箴言だと感動した。これを、全ての人が守ったら、世界は平和になるのだ。私は、他人との付き合いでは、常にこの箴言を頭の中で考えている。この箴言というより、人間は、自分の欲求を満足させるために、行動するのだから、

「何か行動する時、自分が得る利益の量が、相手が得る利益の量を超えないよう行為せよ」

と、考えているのである。

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