小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

プロレス

2013-10-23 17:12:31 | 武道・スポーツ
プロスポーツの中でも、プロレスは良いと思う。なぜならプロレスは、他の格闘技と違って、100%の力を出し切る真剣勝負の戦いではないからだ。他のプロスポーツは、いつも100%の力を出し切るから、怪我が多いのである。

もちろん、プロレスは八百長では全くない。まあ、80%くらいの力を出して戦っている格闘技である。プロレスがいい、と思うのは、まず、長くやれることである。馬場にしても、猪木にしても、50歳を越してまでやっていた。そして、もう一つは。プロレスの基本は、強靭な肉体作りである。相手の攻撃を、全てかわすのではなく、受けることも、適度にしている。し、お互いの技を出し合って、客に見せて楽しませるのが、プロレスである。こっち(客)も、真剣勝負の殺し合いなど、見たくはない。(少なくとも私は)
体を鍛え、80%の力で戦っているので、プロレスラーは、他のプロスポーツ選手のように、怪我があまりない。それがいい。もちろん、プロレスでも、怪我をすることはあるが。なので、あんまり、危ない攻撃は、しない方がいいと思うのだか。危ない攻撃も、ファンサービスであることも、あると思うが、私は、そういうのは、別に見たいとは、思わない。もっとも、私はプロレスファンではなく、テレビでも、プロレスは全く見ていないが。

日本にプロレスを作ったのは力道山だが、力道山の頃のプロレスは、八百長試合が多かった。
木村政彦も、「わが柔道」で、「プロレスは、投げるにしても、蹴るにしても、全て八百長なので、毎日でも試合が出来た」と書いている。
(まあ、しかし、八百長と書いてあるだけで、察するに、次の試合は、ああして、こうして、などという、相手レスラーとの打ち合わせなどは、なく、要するに、お互い60%くらいの力で戦っていた、ということだろう)
敗戦で日本人が自信を失っていたから、アメリカ人のプロレスラーは反則をやる悪役ばかりを呼んできて、日本人レスラーは、フェアープレーで戦った。その試合に日本人は熱狂し、また、プロレスの興行収入も上がった。それによって力道山は国民的スターとなった。力道山は、お山の大将的性格で、猪木を、そうとう、いじめた。猪木の何が気に食わなかったのだろうか。しかし、力道山の酷いいじめに負けなかった猪木の根性は凄い。やはり燃える闘魂である。

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