小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

スポーツの上達

2014-01-02 20:47:09 | 武道・スポーツ
Yahooで、「スポーツ上達」で検索すると、一番上に、私の書いた「武道・スポーツ上達法」が出てくる。

五番目くらいに、「なぜ練習すると上達するのか」という見出しのサイトがあり、「あるスポーツを修得する場合、反復練習するとなぜ上達するのか、なぜ身体が覚えてくれるのか ということをひるがえって考えてみると、明確な答えは出てこない。」と、いくつもの大学の運動の講師をしている先生のサイトが出てくる。

わからないのであれば、では私が説明してさしあげよう。「体が覚える」というのは、便宜的に悪くない表現であるが。本当は、スポーツの練習とは、体ではなく、脳(特に、運動をつかさどる小脳)を鍛えていることなのである。運動が出来るようになる、というは、脳の神経細胞が、樹状突起を伸ばして、他の神経細胞にシナプス結合という形で、結びつき、神経細胞の、一つの回路が出来上がるからである。これを租協調という。(これは、勉強でも同じで、英単語を何度も何度も繰り返して覚えることによって、忘れないようになるのと同じである)

運動の種類にもよるが、体操などの瞬発的な運動の場合、租強調は、長い上達しない反復練習を根気よく繰り返している、ある時に、パッと起こる。スキーでも何でも、練習していて、「あっ。出来た」と実感して喜んだ経験は、誰でもあるのではないかと思う。それが、運動の技術がワンステップ上達した、ということである。そして、また運動を続けていると、また、なかなか上達しない苦しい期間が続く。これがスランプである。しかし、ある時、また、パッと、さらなる上達が起こる。練習によって、運動の技術は、そういう階段状の上達をしていくのである。もう、上達が頭打ちになった時が、運動が身についた、(達人になった)状態である。

逆に、運動が身についた後でも、繰り返しているうちに、悪いクセが出来てしまうことがある。これは、反復練習によって、神経細胞と神経細胞の間に悪い回路が出来てしまった状態なのである。これを直すのは非常に根気がいる。

私が空手を訓練しだしたのは、20歳の頃だったが、その時、私は、自分の上等でない月並みな運動神経ていどで、はたして空手を身につけられるのか、非常に悩んだものである。身につけられなければ、格好悪く、やめてしまうことになれば、結局、時間の無駄になってしまう。やうか、やめようか、非常に悩んだ。正拳突き、や、下段払いは、そう難しい動作ではないが、上げ受けは、非常に難しく、はたして、上げ受け、が出来るようになるのかどうか、非常に悩んだものである。しかし、空手の出来る人で、上げ受け、だけ出来ない人というのは、いないのである。なので、時間は、かかるが、いつかは身につくのではないか、と推測した。それで、わかったことだが、空手は体系的な運動であり、上手くなる時は、突きにせよ、受けにせよ、蹴りにせよ、要するに、全ての技が一気に上手くなる、ということだった。これは、感動をともなう瞬間である。空手の正拳突きの練習をしているというのは、単に、正拳突きの技術の練習をしているのでは、ないのである。正拳突きの練習によって、空手という運動の全てを練習しているのである。だから、上手くなる時は、租強調が起こった時であり、空手の全ての技が、一気にワンステップ上手くなるのである。では、正拳突きの練習が、空手という運動の練習であるならば、正拳突きの練習だけしていれば、蹴りにせよ、受けにせよ、空手の全ての技が上手くなるか、といえば、それは、わからない。そういう実験をした人がいないからである。それに、正拳突きの練習だけしか、しなかったら、あきてしまうし、蹴り、や、受けの練習も、せずにはおれないものである。ただ、正拳突きの練習だけしていても、それが上達すれば、蹴り、や、受け、など他の技も上達しかねない、と私は思っている。

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スポーツ王は俺だ。テニス対決

2014-01-02 20:43:35 | 武道・スポーツ
石橋貴明のテニスの技術が去年よりも上手くなっているのに驚いた。

松岡修造と錦織圭のペアと、とんねるずのペアが戦っているが、石橋貴明は、サーブも速くなっているし、相手が、かなり速いサービスを打っても、レシーブで返せている。もちろん、松岡修造と錦織圭は、試合が接戦になるように、手加減はしているが、十分、テニスの試合になっている。

石橋貴明は、8ヶ月、テニスの練習をしたらしいが。

彼が上手くなっている理由は、「相手に負けたくない」という思いが本気だからである。もちろん、彼は、お笑い芸人であるが。最近では、ねるとん紅くじら団、や、みなさんのおかげです、なども歳をとって、出来なくなり、スポーツ対決くらいが、彼らの仕事だからだろう。

「相手に負けたくない」という、極めて原始的な思いが、本気で強いから、ノルアドレナリンの分泌量が、多くなり、上達するのである。さらに「上手くならなくても気にしない」という、大らかで能天気な性格も、非常に良い。

私は、2004年(だから10年前)に、「武道・スポーツ上達法」というのを書いて、私のホームページに載せたが(もちろん今でもある)、その中で、私は、

「スポーツ上達の原理は次の二つのことが必要だからである。一つは、1「ぜひ上手くなりたいという意志を持っている事」である。もう一つは、2「なかなか上達しなくてもそれを気にせず、続ける意志を持ち続けること」である。」

と書いている。が、石橋貴明は、まさに、その条件を満たしているからである。

とんねるずの二人は、運動神経は普通だが、反射神経は、非常に良く、木梨憲武も、テニスを練習したのか、どうかは、わからないが、去年よりもテニスが上手くなっている。

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リアル野球盤

2014-01-02 17:36:54 | 武道・スポーツ
お正月のテレビ番組で、面白いものといったら、石橋貴明の、リアル野球盤、くらいである。プロに、戦いが、ちょうど対等となるくらいのハンデをつけさせてアマチュアと戦わせれば、これはもう、プロにとっても真剣勝負である。決して、遊び、ではない。ということで、とうとう日本シリーズで日本一になっても、さらに、その上の戦いが出来てしまった。

ちなみに私もバッティングセンターで、一日一回は、健康と気分転換のために打っているが、遅いマシンが故障してしまって、100km/hのマシンでしか打てなくなってしまった。私は、左利きなので左打席でしか打てないが、左打席のあるボックスは、少ないのである。なので、仕方がない。

しかし慣れれば100km/hも打てる。まあ、プロなら、ストレートの、ど真ん中の、100km/hは、お笑い種だろうが。100km/hなら、アマチュアでも、ボールは見える。空振りするのは、当然のことだが、バットがボールの上を振っているか、ボールの下を振っているかの、どちらか、である。

今は、スイッチヒッターや左打ちをしたがる子供も多くなってきているから、100km/hの左打席で、打っている野球少年も結構いる。子供でも、大人でも、そうだが、空振りするのは、例外なく、バットがポールの下を振っている。80km/hや90km/hのボールを打つことに慣れてしまって、100km/hのボールを打とうとすると、そうなるのである。

ボールは、スピードが遅いほど、放物線を描いて、ボールが落ちてくるが、スピードが速くなるほど、放物線ではなく、一直線になって、ボールが落ちてこない。だから、80km/hや90km/hのボールを打つ感覚でスイングすると、ポールはバットの上を通過してしまう。なので、意識して、ボールの、少し上を打とうとスイングすると、当たってくれるのである。なので、その、さじ加減である。あまり、ボールの上をスイングし過ぎると、ゴロになってしまい、少し、甘いと、ボールの下に当たってチップや、ファール、フライになってしまう。

さじ加減がちょうど合った時、ボールを芯でとらえて打つことが出来る。

メジャーに行った藤川球児のホップするストレートも、プロのバッターは、みな、ボールの下を振って空振りしている。ボールの上を振って、空振りしているバッターは一人もいない。

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