ブログ版 清見糺研究 百年の恋&たのしみは
かりん鎌倉支部
37 たのしみは教務手帳の今日の日を夜のほどろにひとり消すとき
「かりん」95年3月号
定年を一年残してこの三月に退職予定だった作者。学校で使用している教務手帳を、退職まで後何日、後何日と数えながら消している少しいじましい図である。「夜のほどろ」は古語辞典には普通「明け方」と出ているが、漠然と「夜」をさすこともあるようだ。ここは後者をとっておく。「ほどろ」のぼかしが退職の日をいかにも待ち望んでいる気分をうまくとらえているようだ。
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37 たのしみは教務手帳の今日の日を夜のほどろにひとり消すとき
「かりん」95年3月号
定年を一年残してこの三月に退職予定だった作者。学校で使用している教務手帳を、退職まで後何日、後何日と数えながら消している少しいじましい図である。「夜のほどろ」は古語辞典には普通「明け方」と出ているが、漠然と「夜」をさすこともあるようだ。ここは後者をとっておく。「ほどろ」のぼかしが退職の日をいかにも待ち望んでいる気分をうまくとらえているようだ。
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