かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 203(中国)

2019-04-01 15:14:06 | 短歌の鑑賞
    ◆パソコンが故障して5日間ブログのアップが出来ませんでした。
     回復したので、これから又毎日ブログ更新します。


馬場あき子の旅の歌27(2010年4月実施)
    【飛天の道】『飛天の道』(2000年刊)168頁~
     参加者:K・I、N・I、Y・I、K・T、T・S、曽我亮子、F・H、
        藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
     レポーター:藤本満須子  司会とまとめ:鹿取 未放


203 天山北路白楊河上風つよく霧ふぶくなか人は地を打つ

          (レポート)
 天山山脈の北側を天山北路、南側を天山南路が走っている。一、二句は字余りだが八個の漢字が並び、まるで漢詩を読んでいるようだ。力強く韻を踏み下の句に流れている。広大な自然の大地、白楊から強く吹いてくる風、霧がまるで吹雪のように。そのような景の中に土を耕している小さな人間の営みがある。結句の「人は地を打つ」に力強さを感じる。厳しい気象条件の中の人の営み……作者は列車の移動の中で見ているのであろうか。(バスでの移動なのかも)(藤本)


      (まとめ)         
 白楊は樹の名前だろう。高木でちょっとした風にも音を立てるらしい。河にそって白楊の並木が続く景を思い浮かべた。バスから見た風景だろう。(鹿取)


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