心地よい春の夜風の当たるベランダで街の小さな夜景を見ながら話していた。
都会のゴージャスな夜景ではなく、この街のランドマークの3棟の高層タワーが
キラキラと煌めいていた。「あのタワーのてっぺんでピカピカしてるのって何?」
「・・うんん?ヘリコプターとか?夜間飛行する小型機がぶつからないようにとかじゃないかな?」
「ほんとう?」「じゃない?わかんないけどね」「うん。そんなかんじだね。キラキラしていいかんじ・・」
そんなとりとめもないことを話ていた。「んっ!!」隣の家の住人の咳払い・・・
「あっ。外で話してるとうるさいみたいね~」と、小声になって耳元で話す。
「みたいだな。」「せっかく気持ちいい風だったに残念・・・」
しばらく、二人で黙って並んで夜風に吹かれていた。じっと目を凝らして闇を見つめていると
なんだか吸い込まれそうだった。此処も10階のフロアなので、眺めは結構いい。
「・・・」「・・・」2人で顔を見合わせた。「ぷっ!!」同時に噴出した。
「中に入る?」「うん。」そんな何でもない事でも2人でいると楽しかったりする。
前に渋谷のたばこと塩の博物館で、何がそんなに楽しいのかメチャクチャ盛り上がったこと
がある。
不思議なんだけど。2人でいるとなんだかホットしてすごく楽しくなってしまう。
なんでもない事に大うけして。爆笑して。「この調子だと、どこへいってもすごく盛り上がれそう。」
「どこ?」「う~ん。縄文土器の博物館とか?」「どこにあるの?それ?」
「知らない。想像。サボテン公園とか?」「??どこ?それ?」「バナナワニ園とか?」
「バナナワニ園は鉄板でしょ。これは大うけでしょ。俺なんか。自慢じゃなけど。ワニに乗かったから。」
「!!ほんとう?」「ほんとう!男同士で行って悪乗り。」「男同士??まーどうでもいいけど。
辞めなさいよ。そんなこと。信じられない!!ワニだってかわいそう。」「ははは。」
「ほんとう?」「さあな?」
基本的に人の話を全面的に信用してしまう。この調子だとたとえ嘘をつかれても、
最後まで気付かない可能性も。そして、その話はまじに本気にしていた。
そう、基本的に人と話す時に、話の真偽を考えたり否定的には捉えない。どうでもいいことなら特に。
かといって、何もかも鵜呑みにするわけでもない。後でちゃんと考えてもみる。
そうはお目出度くもない。
話をしていて、すごくホットするって大事。とりめのないことをいつまでも話せるって。
遠いね。今は。でも、私はいつもホットして話をしてるんだよ。知ってた?
遠くても、心の中でちょっと微笑んで話をしているの知らないと思うけどね。
そんな時、やっぱり人は人の心の中に生きるものだと思うよ。
時間や距離、時空さえ超える?!人は誰かを思い、しあわせを願うから。
大切にしてるって心だけで、力になるし、しあわせにもなる。
だから!!今?いつも?HAPPYだよ。心配しなくて大丈夫だよ。
私には見えるから。あなたも頑張ってることが。
私も頑張ってるから。今もたくさんの言葉や心を大切に生きているよ。