いよいよ、本格的な梅雨のような、暑くてムシムシした天候になってまいりました。
皆さま、いかがおすごしでしょうか。変わらず、お健やかであることを、せつに希望
しております。
前回の体験記には、多くの方々の温かいご意見をいただき、心の底から感謝します。
ありがとうございました。今後とも、よろしくお願いいたします。
私が子供の頃、あの体験記と似たような環境にいたため、もしも私の母親がこれを読ん
だとしたら、母は何を思ったろう、どう考えただろう、そして、どう変わることができ
ただろう。あるいは、変われなかっただろうか。そんなことを、漠然と思っていたので
した。
基本的に夫婦がうまくいっていなければ、子供の問題など、生活全般に歪みがでてくる
といいます。母は、男勝りではあるけれど、精神的にもろい人でした。もし、父より一
歩でも半歩でも下がることができていれば、あれほどののしり合い、憎みあうこともな
かったかもしれないのではないか、とも。
体験記の奥さんのように、母が自分の非や我の強さを、父にわびていたら、その後の長
い母の苦労は、いくらかでも軽くなったのではないだろうか。そして、われわれ子ども
らの人生と、父のその後の人生、果たしてどうなっていたものだろうか。今となっては、
もちろん詮無いことではありますが、ふと考えてしまったのです。
思えば、その祖父母も悲惨な夫婦生活だった、と母からよく聞いていました。母の兄弟
はほとんどが離婚・再婚経験者です。不幸の連鎖は、子、孫へといまだに続いているよ
うに思えます。ううっ、寒気がしてきた。
数十年前、一番下の叔父と電話で話した時「もう、お前の代で、離婚の連鎖を止めてく
れ」と、言われたことがあった。その言葉は長く、私の心に、楔のように打ちこまれて
いた。数年前に叔父は亡くなったが、これは「遺言だ」と思っているのです。
だから、離婚だけは回避したい。むろん、夫と同じお墓に入るつもりです。娘には、
他家にとついでも問題ないけれど、お墓だけは無縁墓にしないように、と頼んでいる。
私は小学生の時から、ずっと母とふたり暮らしでした。とくに教えられることもなかっ
たが、学校から帰ると、夕方仕事から疲れてかえってくる母を喜ばせようと、晩御飯の
用意をして待っていたものだ。家事の苦手な母は、これをとても喜んでくれたのだった。
お米を研いで、練炭七輪に火をおこして炊くのであるが、私のお米の研ぎ方がそうとう
いい加減なのをみかねて、当時隣に住んでいた在日朝鮮人のおじさんが、親切に正しい
研ぎ方を教えてくれました。共同の流し場を皆で順番に使うので、本当にいろいろ参考
になったものである。
現在では、お米はサッとすすぐ程度にしないと栄養分がなくなってしまうので、昔のよ
うな”研ぐ”ということはしない。昔は精米技術や管理が良くないこともあるし、米の
中にはネズミのフンや虫、ゴミ、石なども入っていたので、丁寧に洗って何度も水を取
り換えなければならなかったのです。
茄子を縦長に切って、油で炒めるのが私の好きなメニューでしたが、水につけてアクを
とるということを知らないために、フライパンの中でどんどん油を吸ってしまう茄子に、
途方にくれて、どんどん油を注ぎ足し、油付け茄子にしたことも(笑)。いつでも、た
くさんの油を吸ってしまう茄子というものが不思議でしたが、こんなこともずいぶん大
人になるまで知らなかったのですね。
ある時、壇一雄の本を読んでいて、彼も子どもの頃から見よう見まねで料理をした、と
ありました。ついに、おかずに片栗粉でとろみを付けるのを覚えた時の、小躍りする嬉
しさを書いたところがあって、もう、なんにでもかんでもにとろみをつけた、という。
私も、同じ体験があったので、むやみに嬉しくなり、手を打って大笑いしたことがあり
ました。たとえ悲惨な生活の中にでも、喜びはあるものですね。こうして考えてみると
辛いばかりじゃなく、面白いことやタメになることだって、けっこうあったのです。
そんな思い出を、良い思い出にしていけば、楽しい笑い話にして人にも話し、気持ちを
楽にしてゆけるものかもしれません。
皆さま、いかがおすごしでしょうか。変わらず、お健やかであることを、せつに希望
しております。
前回の体験記には、多くの方々の温かいご意見をいただき、心の底から感謝します。
ありがとうございました。今後とも、よろしくお願いいたします。
私が子供の頃、あの体験記と似たような環境にいたため、もしも私の母親がこれを読ん
だとしたら、母は何を思ったろう、どう考えただろう、そして、どう変わることができ
ただろう。あるいは、変われなかっただろうか。そんなことを、漠然と思っていたので
した。
基本的に夫婦がうまくいっていなければ、子供の問題など、生活全般に歪みがでてくる
といいます。母は、男勝りではあるけれど、精神的にもろい人でした。もし、父より一
歩でも半歩でも下がることができていれば、あれほどののしり合い、憎みあうこともな
かったかもしれないのではないか、とも。
体験記の奥さんのように、母が自分の非や我の強さを、父にわびていたら、その後の長
い母の苦労は、いくらかでも軽くなったのではないだろうか。そして、われわれ子ども
らの人生と、父のその後の人生、果たしてどうなっていたものだろうか。今となっては、
もちろん詮無いことではありますが、ふと考えてしまったのです。
思えば、その祖父母も悲惨な夫婦生活だった、と母からよく聞いていました。母の兄弟
はほとんどが離婚・再婚経験者です。不幸の連鎖は、子、孫へといまだに続いているよ
うに思えます。ううっ、寒気がしてきた。
数十年前、一番下の叔父と電話で話した時「もう、お前の代で、離婚の連鎖を止めてく
れ」と、言われたことがあった。その言葉は長く、私の心に、楔のように打ちこまれて
いた。数年前に叔父は亡くなったが、これは「遺言だ」と思っているのです。
だから、離婚だけは回避したい。むろん、夫と同じお墓に入るつもりです。娘には、
他家にとついでも問題ないけれど、お墓だけは無縁墓にしないように、と頼んでいる。
私は小学生の時から、ずっと母とふたり暮らしでした。とくに教えられることもなかっ
たが、学校から帰ると、夕方仕事から疲れてかえってくる母を喜ばせようと、晩御飯の
用意をして待っていたものだ。家事の苦手な母は、これをとても喜んでくれたのだった。
お米を研いで、練炭七輪に火をおこして炊くのであるが、私のお米の研ぎ方がそうとう
いい加減なのをみかねて、当時隣に住んでいた在日朝鮮人のおじさんが、親切に正しい
研ぎ方を教えてくれました。共同の流し場を皆で順番に使うので、本当にいろいろ参考
になったものである。
現在では、お米はサッとすすぐ程度にしないと栄養分がなくなってしまうので、昔のよ
うな”研ぐ”ということはしない。昔は精米技術や管理が良くないこともあるし、米の
中にはネズミのフンや虫、ゴミ、石なども入っていたので、丁寧に洗って何度も水を取
り換えなければならなかったのです。
茄子を縦長に切って、油で炒めるのが私の好きなメニューでしたが、水につけてアクを
とるということを知らないために、フライパンの中でどんどん油を吸ってしまう茄子に、
途方にくれて、どんどん油を注ぎ足し、油付け茄子にしたことも(笑)。いつでも、た
くさんの油を吸ってしまう茄子というものが不思議でしたが、こんなこともずいぶん大
人になるまで知らなかったのですね。
ある時、壇一雄の本を読んでいて、彼も子どもの頃から見よう見まねで料理をした、と
ありました。ついに、おかずに片栗粉でとろみを付けるのを覚えた時の、小躍りする嬉
しさを書いたところがあって、もう、なんにでもかんでもにとろみをつけた、という。
私も、同じ体験があったので、むやみに嬉しくなり、手を打って大笑いしたことがあり
ました。たとえ悲惨な生活の中にでも、喜びはあるものですね。こうして考えてみると
辛いばかりじゃなく、面白いことやタメになることだって、けっこうあったのです。
そんな思い出を、良い思い出にしていけば、楽しい笑い話にして人にも話し、気持ちを
楽にしてゆけるものかもしれません。
離婚とは
結婚してたと
いうことになる
…僕の周りには未婚の男性が多い。
バツイチの女性はけっこういるのに、その元旦那が初婚の女性を「かっさらって」いくのだろうか?
別にバツイチが悪いと言っている訳ではありません、誤解のないように。(むしろ中には大当たりな人もいます)しかし残念ながら、一度失敗したことに手を出す人は少ないと思うのですよ。
なんだか違う方向に話を向けましたが、
今の世は
離婚の心配
するよりも
結婚できるか
切実なのさ
…と言うのが未婚の男とその親の思う所ではないでしょうか?
夕飯前の一時って、子供の頃の記憶が未だに染み着いていますね。
外を歩いてて、油の匂なんかがただよってくると、懐かしさがこみ上げてきます。
喧嘩ばかりしていた家族でも、夕飯で皆がそろうってことが、子供心に嬉しかったのでしょうか・・・。
あははは、そうですね。結婚してなきゃ、離婚もできないですからね。
すぐ離婚してもいいから、いっぺん、結婚でもしてみるか~、という考え方もあり得ます。
夫の会社の人たちをみても、40過ぎて独身の人、けっこういます。30代で未婚の男性も多いですが、それがまだ可愛く見えるほどです。
昔は特別の事情がない限り、結婚はするもの、と相場は決まっていましたが、今は選択の自由があるということでしょうか。あえて否定はしませんが・・・。
水に10分ていど浸して、軽くアクを取れば、たくさん油を使わなくてもすみます。煮物の時も、茄子はアクを取ったほうが煮汁を吸いすぎないので、良いかと思います。
う~む、nonboさんのほうが、お料理のうでは上だと思うのだけれど(笑)
夕方、外を歩いていて、どこかのお台所の換気扇からいい匂いが流れてくると、あぁ~幸せそうだな~、と思いますね。ホント、なにか懐かしい感じがしますね
三代続けて離婚しています。
兄弟のなかでも別居や離婚していないのは、
今私と弟だけ。
妻のほうの親戚にははなぜか結婚していない女性が
大勢いまして、これもよくわからない。
私の父方では、ほとんど離婚家庭がありません。
私の母方は、一組を除いては、全員離婚経験者。おおむね再婚していますが、一人の叔母などは、覚えられないくらい離婚・再婚を繰り返しています。また、私の兄弟も離婚しています。
辛抱が足りないのか、飽きっぽいのか知りませんが・・・え?タタリかも?(笑)
歴史は繰り返されるという事でしょうか?
でもトーコさんのおっしゃる通り良い思いでに
していけば、いいのではないでしょうか?
時が経てば楽に成るものです。
URLを入れてくださったので、ブログを拝見させていただきました~。綺麗な花ばかりですね。
おかげさまで、うちにも咲いているのに、名前がわからなかった花の名前、知りました
私はこの前「ヒマラヤの青いケシ」を、見てきました。ご存知でしょうか?