ただはらはらと泪落つ俳句

2014-09-07 20:40:00 | 空見屋のスマホで絶句

前々から尊崇していた偉大な俳人・石田波郷、その奥さまである石田あき子さんも結婚後に俳句をはじめられた。病に生き抜いて散った波郷だが、あき子さんの夫(つま)恋い俳句には、ただはらはらと泪がこぼれるばかりである。




今生は病む生なりき烏頭(とりかぶと) 石田波郷

冬日の妻よ吾に肋骨無き後も 波郷



百合根煮て冬日のごとき妻たらむ 石田あき子

薄羽蜉蝣(うすばかげろう)さだめのごとく夫(つま)病めり あき子

ひとの旅見送るばかり沙羅仰ぐ あき子




こんな「俳句の世界」にめぐり合えたことに感謝・・もって肝に銘ず。








コメント    この記事についてブログを書く
« コスモス | トップ | 宇都宮市長岡町のキバナコス... »

空見屋のスマホで絶句」カテゴリの最新記事