兼題「冷し瓜」より☆まつやま俳句ポスト365便

2013-06-19 17:00:00 | 空見屋のスマホで絶句

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今年から年金を5年前倒ししていただきながら、空屋は毎日が日曜日ではござりまするが、俳句的にはけっこう忙しい~(笑)

さて、投稿サイト→松山市が運営する「俳句ポスト365」の選者・夏井いつき先生が、俳句のイロハを丁寧に教えてくれる「添削の杖」コーナー↓転載す~楽しくお勉強できちゃいます (*・ω・)ノ

●添削という名の杖~♪
井戸かして冷えた瓜をもらいけり 睡花
「もらいたると迷ってしまいました。/睡花」という質問付きの投句です。

   井戸かして冷えた瓜をもらいけり 「けり」は過去の助動詞の終止形
   井戸かして冷えた瓜をもらいたる 「たる」は完了の助動詞の連体形

 二つを比較してみましょう。
 「けり」は、ある事実を基に過去にあったことを回想するという意味の助動詞です。が、次第に詠嘆的に用いられることが多くなってきました。「たり」は、動作や作用が完了しその結果が現在もあるという意味の助動詞。どちらの意味を表現したかったのか、作者自身が選び取らねばなりません。
 が、さらにもう一つ問題があります。
 「冷えた」は口語表現ですから、文語表現に統一するのが良いかと思います。(敢えて口語文語が混在する表現を選ぶ方法を否定するものではありません…が、ひとまず。)「冷えた」とは、冷えている状態が完了しているわけですから、ここぞ「たり」の出番!
 となると、下五は詠嘆的に使う「けり」で締めた方が、句の姿が整うかなあ。

  【推敲句】 井戸貸して冷えたる瓜を貰いけり

(抜粋は以上↑です)まぁこのように毎週選者の回答を見ていると、だんだんと俳句の常識が身についてくる!という画期的なサイトです。

短くても俳句は「詩」、サラリーマン川柳とは違います。私は川柳も大好きですが、愚痴、自虐、妻の悪口、ぼやき満載のサラリーマン川柳が川柳だと思ったらオオマチガイ。川柳はもっとシャイで知的な遊び心、秘めたる詩心がありませんとね。

俳句も写生句だけではもう賄いきれません、ホトトギス的感覚もすでに過去の偉大な先人達が数々の名句にしており、つけ入る隙間も無いくらいで、無理にそこに留まれば月並俳句量産せざるを得ませんのです。

かすかな流れであれ流れが止れば水さえ腐り始めます。20年前の季語でストップしている俳句には、なすすべもありません。だからと言って、たとえば週刊誌や月刊誌を上に放り投げて、開いた頁のどこかのフレーズに適当な季語をくっつけて一丁上り~的なのを、新しい俳句だなんて感覚、これも俳句に対する暴挙冒涜だと思いますけれど。

この泥沼から俳句を開放しようと現在気張っているのが、結社を持たずに講演や句会で活躍する俳人・夏井いつきかもしれない、と私は(勝手に)リスペクトしています・・(((((^_^;





        愚痴こぼす醤油薄口冷奴 空屋



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2 コメント

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Unknown (ビビアンヌ)
2013-06-20 08:27:26
空屋はん、おは~!

雨にトマトが負けそうですw

さて、きょうの句は。。。ニヤリとしてしまいます!
濃い口じゃないところがイイね!
でも、薄口のほうが塩分強いんだよね!
う~ん、深いじょ!!^^ ←ナベチン風
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Unknown (空見)
2013-06-20 15:11:42
ビビちゃん、コメントをありがとございまっしゅ!
薄口醤油というもので大失敗をやらかした過去があります、それも夫の実家で料理作って。
エヘヘ薄口なんて知らなかったし、何せその時が初めてそんなの見たもので・・以後トラウマですわね、大嫌い~ウスクチショウユなんて(笑)(;一_一)
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