臼田亞浪/今日も暮るる吹雪の底の大日輪
中条 明/馬の眼に遠き馬ゐて雪降れり
藤森成吉/舞ふ雪や一痕の星残しつつ
安住 敦/夜の書庫にユトリロ返す雪明り
古沢太穂/雪あかり胸にわきくるロシヤ文字
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越後の人で はじめ書いたものを山東京伝に持ち込むも断られ 次に曲亭馬琴に持ち込み 版木にするのをヨシとしてもらえた それからがえんえんと長い 結局山東京伝は亡くなり その弟の京山が力を貸してくれて世に出された それは気の遠くなるほど長い道のりを経た『北越雪譜』であった 曲亭馬琴が最初に名付けしたのは『越後雪譜』であるが 個人的にはこの命名の方が好みである もともと曲亭馬琴は山東京伝の門下でありながら 終生京伝に嫉妬し 京山を貶め続けたような 器の狭いエキセントリックな人でもあったが…『南総里見八犬伝』は傑作であり好きである