降誕祭前夜の影にバンクシー/青萄

2020-12-24 15:58:39 | 青萄の第六絶滅期俳句

 

 

 

 

 

セイタカアワダチソウの穂絮↑枯木にみっしりカワラタケ↓

 

 

 

 

 

あわれ五位なべの芋粥さらう夢/青萄

 

 

 

 

💬芥川・24歳の文壇へのデビュー作ともいえる『芋粥』は、「新小説」に掲載された。漱石に絶賛されたが、漱石はこの年(1916年)に亡くなってしまう。『芋粥』は平安朝の「某(なにがし)と云ふ五位」の男の物語で、『宇治拾遺物語』に材を採っている。

『芋粥』は飽食の幻滅を知る話ではなく、主人公が芋粥を腹一杯食べたいと願う心の中に潜む…「これは食べてしまってはいけないものなのではないか…」という不安が、せつないほどの筆致で描かれている。後の芥川の、自死の動機にも繋がっている「将来に対するぼんやりとした不安」は、すでにしてデビュー作に萌芽を見るのである。

 

 

 

 

 

 

 

 


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