首の皮のツッパリと欲の皮のツッパリ

2007-06-15 21:58:31 | Weblog
今日は夕食の用意をしなくてもよくなったので、日が暮れるまで、気持ちを急かされること
なく、たっぷりと歩くことができました。

いつも、ダム湖のまわりを周回しながら歩くのですが、見上げると空がキレイ。夕暮れです。
たなびく真っ白い雲が、徐々に薄紫から淡いピンクに色を変えていきます。雲とともに光っ
ているのは、宵の明星、金星です。

一周、二周、三周。青いシルエットになった山に夕日が傾いて、空の大部分を鮮やかな茜色
に染めてゆく。四周、五周。空は静かに明色を消しながら、あたりをゆるゆると藍色に落と
し込んでゆく。時刻は午後7時半。う~ん、満足して撤収。


私は「ちょっと笑って、空を見上げよう!」などと、このブログで提案していますが、口角
を上げて口を笑った感じにして、上を見上げると、アゴ下が突っ張ってかなり苦痛なんです。
それをものともせず、時々上を見上げていると、良いことがありました。

あごの下でタプタプしていた脂肪が、ココロモチ減ったような・・・。気のせいかもしれません
が、首まわりがスッキリしてきたような・・・。もうしばらく続けてみて、はっきりした結果
が出ましたら、またご報告いたしますね(笑)

これは思わぬ副産物、とちょっと嬉しかったりして。もともと、首まわりをスッキリさせる
には、鼻の先に届くぐらい舌を伸ばして、そのまま思いっきり上を向く、というのがいいと
聞いていましたが、これは意外と苦しいし、人前では見せられない形相なのでほとんど無理。

しかし、ウォーキングしながら笑顔で空を見上げれば、周囲に違和感を与えず、わりと楽。
首の凝りもとれるし、大好きな空も思うさま見られるし、一石二鳥。ただし、ふらついて対
向者のウォーキング、ジョギングの方々のご迷惑にならないように、気をつけながら、です。


なぜに本日は、このように空の美しさを語るのか。不審に思われる方もおられるかも知れま
せん。実は、午後いっぱい、嫌な話を延々と聞かされてきたからです。

人間の果てしなく醜い金銭欲の話です。欲というのはキリがないものだということは、なん
となく分かっているつもりですが、人と競い、人と争い、人を騙し、欺き、裏切り、それほ
ど欲の皮を突っ張らせて、どうしたいというのでしょう。

何か目的があるのなら、分かります。それで生きたお金の使い方をするのなら、理解します。
そうではなく、ただひたすら囲いこみ、貯めこむだけならば、なんら意味がないのではない
でしょうか。

そういう浮世離れしたことを言っているとは、呆れたヤツだ!とお叱りを受けるかもしれま
せんが、私は、普通にご飯が食べれて日常生活を送れれば、オンノジだと思っています。
「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す」でしたっけ?別に名を残せなくてもいいんで
すが、余分なお金を残す必要もないと思っています。

それでは、文明が進歩しないじゃないか。人間に欲望があったからこそ、人類はここまで発
展して来れたんだぞ、とさらに説教をくらうかもしれません。

だったら、それによって戦争をし、もう地球を何度もぶっ壊せるほど原子爆弾を作って、い
まや無害化することもならず、地球環境を破壊し続けていることが、文明の行き着く先なら
ば、私は、江戸時代に戻ってもいいような気がしてきました。(・・・面白そうだし)


さて、首の皮のツッパリと、欲の皮のツッパリをかけて、強引にオチにしようとしたのです
が、この照明弾は不発弾だったかもしれません。(笑)

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14 コメント

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欲の皮のツッパリ (Samy)
2007-06-15 22:26:20
昨年入院中に、不愉快な話を聞きました。
その方は相当の資産家の息子で、遺産を1億2千万ずつ分けたそうです。
然し本人である兄貴は使い果たし、弟はそれを元手に、資産を為したそうです。
そこで不公平であると裁判を起こすというのです。
聞いたら、お父さんが無くなったのは2年前だといいます。
皆さん如何思いますか?
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底なしの欲がコワイ (トーコ)
2007-06-15 22:53:20
Samyさん、人間がどれほど欲の皮がツッパッテいるか、裁判所に行けば見事に分かります。

親子、兄弟、親戚同士が醜いお金の争いをしています。

人間、生まれる時も死ぬ時も、身ひとつでいいのじゃないか、と思うのですが・・・。

良かれと思って残した遺産が、不幸のタネになるのですね。そんなもの、始めから無ければ、親子・兄弟、仲良く助け合って暮らせたかもしれないのに・・・。
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Unknown (いしとも)
2007-06-16 01:23:59
お金はありすぎても足りなくても辛いです。
でも、そのお陰で色々学ぶことも多いです。

何を学び取るかは本人の気持ち次第。
物事のすべての中心をなすのは、ぶれない自分だと思います。



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お金に縛られない生活 (nonbo)
2007-06-16 08:08:09
お金を嫌って、お金に縛られない生活を夢見ながら、お金が無いと生きていけない現実に苦しんでいます。
グッドウィルの会長のような、お金という悪魔に心を売ってしまったような人間がいっぱいいる限り、死ぬまでお金の束縛からは逃れられないのかも知れません。
介護をビジネスと考えないような世間になって欲しいものです。
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江戸時代にもどって (mimosa)
2007-06-16 13:25:28
発展ということが地球の存続を危うくするようなものならば、そう、戻れるものならもどるほうが良いのではないかと私も思います。今、地球に優しくとか、エコ生活をとか叫ばれています。一方、出生率をあげなければなどと議論されていますが、人口が江戸時代くらいになれば地球に優しくなるのではないかと思います。人が増えすぎないように、そしてやたらに長生きしないように。それが重要ではないかと。
 発展という意味の独楽の回り方を、ゆっくりでも倒れないかたちにしなければならないのでは、と。
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ぶれない自分の確認 (トーコ)
2007-06-16 21:34:34
いしともさん!

お金は”魔物”といわれますね。

使い方によっては、人生を良くも悪くもしてしまう。

もし、身に余る大金が転がり込んだとしたら?
自分の軸がぶれてしまうのではないかと、心配になります(その心配はもちろん杞憂なのですが)。

だから?宝くじを買わなくなりました。
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お金にアゴで使われたくない (トーコ)
2007-06-16 21:50:42
nonboさん!

右肩上がりで業績が永遠に伸び続けるなんてことは、ありえないのだから、利潤追求もほどほどにすればいいのに・・・と言ったら、商売人はそれでは務まらないものなんだ、と夫に叱られました。

もちろんうちは商売人ではありませんが、世間はそんな原理で動いているのでしょうか。

”金の亡者”という言葉がありますが、介護ビジネスがこうであっては、悲しいし、また介護やビジネスという言葉にも気の毒な気がします。
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江戸時代にタイムスリップ (トーコ)
2007-06-16 22:03:51
mimosaさん!

人間が多すぎるということも、原因の一つでしょうね。だからって、すぐ死ぬわけにも行きませんが・・・(笑)

人類がしてきた環境破壊のしっぺ返しは、もうとっくにカウントダウンが始まっています。あと、どれくらい持つものか・・・。うっ、暗くなりましたね。

さて、時代劇の、おもしろい小説でも読むとしますか
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結果のハズですよね (なるせ@コスモテック)
2007-06-16 23:58:13
いまどきは日が延びて、夕方の散歩ができるがうれしいです。

ところでお金。
お金を稼ぐこと、私は悪いことでは無いと思ってます。
人として働き、世の中に何かを生み出し、人の役に立つ。
お金はその結果として、得られるもののハズ。
正当に稼いだ結果、お金持ちになったとしたら、その稼いだお金は、世の中、人のためになることを、たくさん産み出した証拠だと思います。

一生懸命働いて、世の中の役にたつ。
その結果として、お金は、あとからついてくる。
本来そんなものだと、思ってます。

世の中に相当のものを生み出さずに、お金を得ようとすれば、それは詐欺か泥棒。
たとえ法的には問題なくても、モラルの問題があると思います。

法律で決まってなければ、何をしても良いのなら、順番待ちの列を割り込みしたって、法的に問題無いって言えますものね。

法律ギリギリを利用するのは、割り込みをして、“割り込んじゃいけないって、法律があるのか?”とわめく、ヤクザと同じレベル。
そんな気がします。
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テレビをきればいのか (mimosa)
2007-06-17 10:20:58
話を飛躍させすぎたような気がします。それにしてもさいきん「えーどうして?」と思うことが多すぎませんか。親の遺産を取り合うのは好きにやってればいいですが、介護保険にむらがるハゲタカがいて、年金にたかる無能の人がいて、このままでは年金制度を維持できないから子供を増やせなんていう論もあって。
 
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