
冷え込みも少し和らぎ、日中もお日さまが、優しく暖かい光を投げかけてくれる今日、
そしてこの週末にかけて。素晴らしい”忘年会日和”でございますね。
夫も、今夜は楽しい忘年会。浮き浮きと喜んで、会社に出かけていきましたとさ。
そんな夫の、亡くなった母のことを、昨夜ふと思い出し、ちょっぴり込み上げるものが
ありました。
夫はともかく(笑)、夫の母(以下ハハ、と表記します)のことは、密かに尊敬して
いました。
いわゆる、孟母(もうぼ)です。
大家族の中で、統治・君臨していました。いい年をした息子たちが、心の中ではハハ
の顔色、一挙手一投足(いっきょしゅいちとうそく)に、戦々恐々としているのでした。
ある日、うちに遊びに来たハハは、お風呂に入る夫を見て「なぁ、トコちゃん、あれは
なんとかせんならんで。あれはいかんで~」と言う。
何かと思えば、夫のお腹が出ていることを、注意しているのである。確かに、当時妊婦
であった私と較べても、見劣りしないお腹でありました。
夫は大家族、兄弟が多い中で生きてきたので、食事は「ヨーイ、ドン!」で食べていた
と言っていました。食べるのが異常に速いし、食卓に載っているすべてのものを、ゼッ
タイに残しません。
すべて瞬く間に完食するので、私は足りないのだろうかと思い、さらに沢山作ってしま
っていました。
私はといえば、兄とは年が離れているので、ほとんど気ままな一人っ子のように育ち、
貧しいながらも食べ物を取り合ったこともなし。私が食べなければ、貰ったり買っても
らったお菓子も、いつまでもそこにあったものである。
ハハは、お風呂から上がってきた夫を見て「ほら、見てみ。ほんま、醜いで~」と言っ
ていた。夫は嬉しそうに(?)、「ほっといてくれや~」なんていってましたけど。
それから数十年、ずっと妊婦仕様だった夫のお腹は、今年一年で、見事に引っこみまし
た。
昨年の暮れに、死にそうになってから、やっと重い腰を上げ、食事自己規制と軽い運動
(散歩)で痩せました。昨夜は、ご飯を食べた後洋服を着たまま体重計に乗って、50キ
ロ台だぜ~!と、自慢気にしていました。
「オレもこんなに痩せちまって、○○さんもいよいよガンかぁ~?とひとに疑われるな~」
と、嬉しそうでした。今夜の、昔からの同僚たちも集まる忘年会で、ゼッタイに自慢する
気です。
ハハは、気丈で義理人情にも厚く、若い頃代用教員をしていたとかで、家事万般ソツなく
こなす、デキル女性でした。
私は一度だけ、お仏壇のお花を手抜きして、お花屋さんに売っている出来合いの”仏花”
を飾っておいたら、「まぁまぁ、賑やかな色とりどりのお花で、けっこうやなぁ~」と、
すかさず指摘されました。
それ以後、私は、そのようなことはしておりません(笑)お花は、季節や色どりなどの
バランスを考えて選び、自分なりにアレンジして、それなりに活けています。
ハハは、豪華一色主義が好きなようでした。私が、芍薬を活けていた時は、たいへん気
に入ったらしく、たくさん褒めてくれました。
若い頃はあれこれいろいろ、言い合いもしましたが、私はこのハハが意外と(?)好きで、
本当は尊敬していました。晩年は丸くなったハハも、私には、一目置いてくれていたよう
な、気もしました。
いつ電話しても、お留守のハハが心配で、やっと繋がった時も「ほんま、出歩いてばっ
かりで、不良のおばあはんや。おばあはんは、不良でっせ~。ははは。心配かけて、
すまんかったな。今日はな、△△さんのとこでずっと遊んで、夜まで粘って、晩御飯も
ヨバレてきたわい」と、笑っておりました。
そんなハハも、長年に渡って醜かった、自分の息子のお腹がスッキリしたのを、どこか
で喜んでくれているのでしょうか。
日記@BlogRanking





よい関係だったようですね。
とかく人間は悪いところばかり印象に残っていて、亡くなった人の悪口をいつまでも話す人がいます。
嫌ですね。
どんな人にも必ずよいところがあります。
そのよいところを誉めてあげると子供は素直に成長します。
「親孝行、したい頃には親はなし」といいます。
よかったことは他人にもしてあげてください。
きっと心に残ると思います。
いつまでも思い出に残っているのですね。
そう、いいところを思い出として大事にするといいですね。
その親となれば…
とはいえ、そこはやはり人と人、その人次第ですけどね。
僕の母も、父方の祖母の事は敬ってました。うちのカミさんはどうだろう?
ハハ様には辛抱する所は辛抱して。
でもココだと、思う時には、
お互いに、言いたい事を言い合い。
腹に残さない関係をして行き、
それにより、尊敬し合う関係になる。
昔から、嫁と姑の関係は
上手く行かないのが相場なのに。
それを、見事にハハ様とトーコさんは、
やってこられたと言う事は、
お互いがご立派だと言う事ですね。
私も舅・嫁の在りかた、参考にします。
ドラマになります。
今の若い方が、これを読むと、考えることが多いのでは・・・
私も、TELしてみよう。お義母さんへ・・・
ありがとう
ハハは、最期まで、己を貫き通す生き方をした人でした。
もちろん、嫌なこともありましたけれど、今となっては、いろいろな心遣いをしてくれたこと、教えてくれたこと、有り難いという感謝の気持ちしかありません。
そんなハハを思い出すと、目頭が熱くなります
山小屋さん、貴重なコメント、ありがとうございました
最初はお互い、すご~く反目しあっていたのです。
でも、徐徐にですが、自分と違うところを認め合えるように、なった気がします。
離れて住んでいたので、ハハが来たり、こちらが訪ねたりした時には、普段一緒にいられない分、ハハのやることをじ~~っと見つめました。
いろんなことを、教えられたのではなく、盗みました
それは、今でも役に立っています。有り難いことです。
今日も、コメント、ありがとうございました
どんな良くないような人にでも、見つけようとすれば、自分にはない良いところはありますよね。
みんな、長所と短所でできています。最近は、年のせいか、してもらった有り難いことだけ、思い出して、涙ぐみます。短所にも、以前ほど腹も立たなくなりました
”敬う”ということ、これはなかなか難しいところですが、もし、そういう優れた人に出会ったら、ラッキーと思って、見逃さないことですね(笑)
今日も、コメント、ありがとうございました
いえいえ、私は”不出来な嫁”で、ハハを相当ガッカリさせたようで、お互い最悪のスタートでした。
その後、兄達も次々と結婚して、ハハのお気に入りで、三顧の礼で迎えた「三国一の花嫁」も、すべてが良いわけではないことに気がついたようで。。。
私は遠くにいながら、ハハとは本音で話し合い、ハハを綿密に取材し、ハハの忌憚のない本心を知っていたと、自認しております。
なにしろハハが亡くなったずっと後、ハハの生前に考えていたことを、息子である夫や義兄達に聞かれたぐらいですから(笑)
息子とは、こんなに頼りないものかと。。。
コメント、ありがとうございました
世の中のお姑さんで、逆立ちしても「尊敬」出来ない人というのも、いますよね。
私、人間観察が趣味ですから
うちのハハは、たまたまですけど、抜きんでて偉い人でしたが、その子どもはどうかといえば、そうはいかないのですね。
これも、世の中の”バランスの妙”というところでしょうか。(←ちょっと、キツイかしら?
peromamaさんも、オカアサマの美点は、盗んだ方お得ですよ
今日も、コメント、ありがとうございました