対岸の”笑顔”の彼女

2007-05-11 21:32:25 | こんなンで委員会
高校を出て、同期に入社した、遠い日の大事な友だち、Yさんのことを書きます。

小さな会社なので、その時一緒に採用されたのは三人だけ。高卒の私たちの他には、短大を出て
図書館司書の資格を持つ女性のみ。小さいけれど、図書室のある会社でした。

Yさんは明るくて、可愛くて、元気で、思いやりのある、笑顔がはじける人でした。容姿は、少し
前の「奥菜(おきな)恵」にそっくり。


よく会社が終わる頃、卓球をして遊んでから(会社に卓球台があったの)、喫茶店で飲めないコー
ヒーをチビチビなめつつ、人の生き方について話し合いました。

「最初はカタチから入っても、いいと思う」と、その時彼女は言いました。
私は「心がともなっていないのに、カタチだけ作っても意味がない」と、言い返しました。


はて、何の話だったでしょう。そうそう、さまざまな場面において、自分が必ずしも納得していな
いのに、それを受け入れざるを得ない状況の時、どう対応・対処すればいいのか、というような話
だったと思います。すみません、まわりくどくて。要するに、思想や哲学に関連する問題です。

彼女の持論は、あるべきカタチに入れば、徐々に精神もそのカタチになり、違和感はなくなる、と
いうものです。おおむね、議論は平行線でした。


しかし、たんに生意気で突っ張っているだけの、私に欠けているすべての美点を、彼女は持ってい
ました。常に素直であろうとし、正攻法でしか自分を表現しない彼女に、彼女が配属された総務部
においては、とても風当たりが強かった。

日々、針のむしろのようなその一室で、彼女はどこまでも笑顔だった。どうしてそこまで笑顔を絶
やさないでいられるのか、皆があきれるくらいのものでした。笑顔の強さ、芯の強さ、聡明な強さ。

私のことを「驚異的」と言ったYさんこそ、「驚異的」な女性でした。    (次回に続きます)


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4 コメント

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笑顔とは? (建コン一擲)
2007-05-12 00:35:18
ぜし、業務連絡はまちるださん経由でお願いします。
あの人はわたしのストーカーですから。いや、一般社会とワタシをつなぐ、最後の切り札でした。
納期地獄でシャバとほとんど縁のないあの人が切り札ですから、わたしの方はオシテシルベシ…。
トーコさんのブログは笑顔がテーマなのね。いいですねぇ。
わたしも、トーコさんに笑っていただけるように、練りに練ってから、メルマガ・ブログを出すようにしますね。よし、これからは、4ヶ月に1回だ!
あっ、笑わせてるんじゃなくて、笑われてるんだった!わ・た・し
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笑顔は努力! (のっち)
2007-05-12 14:39:00
近頃そう思います。
そして、だんだんとその努力感が無くなって、良いシワが刻まれた晩年は、誰もが真似のできない美しい人になるんじゃないかしら?
マザーテレサなんてそうでしたね。

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対岸のカレシ? (トーコ)
2007-05-12 15:35:31
建コンさん!

まちるださんも、建コンさんも忙しすぎるよね。
過労が心配・・・

身を削って笑わせる(笑われる?)のは、天下一品の芸。

そんな建コンさんが、みんなは好きなんですよ
返信する
努力が普通にできたら (トーコ)
2007-05-12 15:43:36
のっちさん!

ありがとうございます!

自ら努力しない者には、天も手を貸しませんよね。

さまざまな修羅場を乗り越えてきただろうのっちさん
の事は、尊敬しています。

ブログも尊敬しています
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