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ツリオヤジのダイアリシスな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

大人のための残酷童話 - 倉橋由美子 (新潮文庫)

2025-03-17 05:32:29 | 読書メモ
倉橋由美子の長編を2篇読んだところで、超短篇、というか童話を読んでみます。 古今東西のお伽噺をモディファイ(換骨奪胎)したものといえば、太宰治の『お伽草紙』を思い出します。作者曰く、骨と筋肉だけの文章で書いてみようとしたとのこと。情景描写を捨て、淡々と進めるストーリーこそ、童話の面白さが感じられます。近代の児童文学(大人が子供に読ませようとしている文学)をいかがわしいと断じ、お伽への回帰性を . . . 本文を読む
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