三島由紀夫生誕100年祭に関わるイベントです。
横尾忠則と平野啓一郎の公開トーク。
平野啓一郎の三島トークは聞いてみたい。
参加無料とは太っ腹、ここは申し込む一手。昨年12月、Webサイトが公開されるとほぼ同時に申し込みました。
と、やってきたのは日仏会館、初めてきたよ。
日仏会館と三島由紀夫は、父か祖父つながりで縁があるようなことを冒頭に司会の人が話していました。
さて、対談開始。
平野啓一郎が、「今日は僕は聞き役です」と話してて、え?そうなの?
「三島100歳というのが想像できますか?45歳で自決したけど、わたしらからみて45歳の三島は年下に思えますか」という切り口から始まって、礼節と霊性の話へと続きます。
礼節と霊性については、新潮2025年2月号に詳しく横尾忠則の記事があります。
わたし、横尾忠則のことはほぼ知らないのですが、三島と親交があったグラフィックデザイナー(三島の没後に画家になった)だそうです。その横尾忠則がよくしゃべるしゃべる、そして話が面白い、画家でなくて芸人なのでは?と思うほど。三島にいつも説教をされていた、と語る横尾は、三島との関係を「賢者(三島)が愚者(横尾)を求めることがある」せいでは?と分析したり。
ただし、三島文学の話は全くでてきません。三島との交友の話が主です。レストランでの逸話とか、ファッションの話とか、薔薇刑のポーズの話とか。文学の話もほんの少しでたかな、山崎豊子と有吉佐和子を間違えていたけど。
平野啓一郎は宣言通り、ほぼ聞き手になってます。
後半には観客席から、横尾の友達の高橋睦郎も登壇し、トークに加わります。こちらの話がまた面白い。イタコに森田必勝の霊を呼び出してもらった話とか、文学者と画家の芸術性の違いとか。
そんなこんなで、楽しい2時間でした。
この日の聴衆ですが、三島好きなのは共通項として、横尾ファンと平野ファンとどちらが多いかとみると、話のウケ具合から、横尾ファンの方が多かったんじゃないかな..そんな感じでした。
告知Webサイトでは、
と書かれていたので、ではそこのところ、著作「三島由紀夫論」が三島の自殺を踏みとどらせたかもしれない点について聞きたかったのだけど、文学談義には触れずしまいでした^^; まあでも、横尾忠則の話が面白かったのでわざわざ恵比寿まで行った甲斐はありました。
三島由紀夫は文学よりもそれ以外の行動の方が有名なのではないか?という気分で帰途につきました。
横尾忠則の話は、新潮2025年2月号の記事と一部重複しています。
受付に置いてあったチラシ。
出版社もここぞとばかりに商売につなげようとしています(^^)
[日仏会館]
東京都渋谷区恵比寿3-9-25
https://www.fmfj.or.jp/
p.s. 寒いので蟄居。
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