昨年の9月のことです。
風邪をひいたわけでもないのに、咳が止まらなくなりました。
数時間おきに発作的にゴホゴホと咳が出て、それが夜中にも起きて満足に眠れない。
乾いた咳が出て、咳を繰り返すと声が枯れてしまう。
当時はマイコプラズマ肺炎が流行ってたりもしたので、心配になって病院へ。
X線で肺を撮影したり、CTスキャンしたり、肺活量の測定したり、血液検査したりと、たっぷり半日がかりでしっかり検査。
検査の結果。肺や気管支には異常なし。
ただし、血液検査で好酸球が増えていることがわかり、これが原因じゃないかとは呼吸内科での診断。
好酸球が増えている原因は不明。アレルギーとか色々要因があるようだ。
咳喘息かもしれませんなぁ、薬を飲みながら様子をみましょう、と薬を処方してもらいました。
まず処方されたのは、メジコン錠とテリルジー吸入薬。
メジコン錠は、いわゆる咳止めです。咳中枢への直接作用で呼吸器症状を緩和します。
テリルジー吸入薬は、ステロイド薬を含み、気管支を広げ炎症を緩和します。
一か月ほど投薬を続けましたが、声枯れは直ったものの、咳は相変わらず発作的に出る。夜に起きてしまうのは変わらず。「したらちょっと強い薬にしませう。メジコンやめてコデリン飲んでください。テリルジーはそのまま続けてみましょう」
コデリンとは、コデインリン酸塩。モルヒネと化学構造が似ていて麻薬性鎮咳薬とも呼ばれる薬です。
これは効いた、咳が止まった。
しかし、副作用がきつい。コデリンの副作用は便秘です。生まれてこのかた毎日便通があったのに、3日たっても便意が湧かない。主治医に相談して、センノシド錠(便秘薬)を処方してもらいました。
咳止め飲んで便秘して下剤も飲んで、と薬スパイラルになるのが嫌なのと、この手の強い薬を長期服用するのも怖いので、コデインリン酸塩を飲むのは中止。
初診から2か月が経ちました。まだ咳はやみません。
呼吸内科医に相談し、今度は漢方にしましょうかとなりました。
次の薬は、麦門冬湯。気管支を潤わせる効果があります。この薬を飲むと、咳は完全には止まらないのですが、痰がからむようになり咳自体が楽になります。咳の回数自体も当初からは減って、夜中に発作的な咳で目が覚めることもなくなりました。
ただし、これまで飲んでいた薬はいずれも対症療法の薬で、根本的な原因(わたしの場合はおそらく好酸球の増加)が解決するわけではありません。
ずっと咳止めの薬と付き合っていくのか、、やだなぁ、と思ったのが昨年の12月。
と、ここまでが前振りです。次からが本題。
12月にモンゴウイカ釣りにいって、釣ったイカを捌いていたとき。
そうだ!わしにはこれがあったじゃん!
(大山のぶ代の声で)コウイカのこうら~!
インコを飼育している人にはお馴染みでしょうか。
スミイカの甲羅には咳に効く、と昔から言われています。
「風邪には梅干し湯」みたいな、おばあちゃんの知恵袋的な民間療法ですが、うちの子どもの小さいときにもこれで咳を治したことあったんだ、すっかり忘れてた。
さっそく試してみましょう、そうしましょう。
ほんとはスミイカの甲がいいんだけど、今年はスミイカいないからモンゴウイカの甲を使います。
しっかり乾燥させて、甲の石灰質の部分を削り取って粉末にします。
無味無臭の怪しげな白い粉ができるので、水と一緒に飲み込めばオーケー。
これを数日続けると、、咳が止まりましたよ。民間療法おそるべし^^;
いまは医者から処方された薬(麦門冬湯とテリルジー)を止めてます。それでも咳はぶりかえさない。
血液検査で好酸球の値を調べないと正確にはわかりませんが、たぶん直ったと思う。
もしかしたら、そろそろ自然治癒する時期で、それとコウイカの甲を飲んだ時期がたまたま重なった、という可能性もなきにしもあらずですが、なにはともあれ、昨年の9月から悩んでいた咳が止まって、めでたしめでたし、という話でした。
ちなみに、スミイカの甲で咳を治す、というのは昔から一部のツリオヤジの間では有名な話であります。
それを紹介しているのがこちら。
p.s. 2200引いて残りなし。なんか今日はやたらに喉が渇いた。
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