ハンカチな気分

今年の流行語はハンカチ王子でしょうか。
しかし、ハンカチを最初に有名(?)にしたのはおそらくこの人。
大ヒットした「木綿のハンカチーフ」を知っていればあなたはもう立派なおじさん(おばさん)(^^)。

この歌によって、ハンカチとは正しくはハンカチーフだということを衆人に知らしめ、
さらにハンカチは汗や手だけでなく涙を拭くのにも使えるんだ、
と、日本人の心に刻み込まれました。
(この後に、ハンカチは窓の外にぶらさげて目印代わりに使う、という用途も出ましたが)

そして、ハンカチは木綿でなくてはいけません。
一反木綿の木綿。
コットンじゃなくて木綿。
当時はコットンなんて小洒落た言い方は誰もしていませんでした。
(コットンが使われるようになったのはその後に杏里がコットン気分を歌ってから)。

そして、この歌は、遠距離恋愛は成就しない、という現在の安っぽいドラマネタに使われそうな問題を、すでに30年も前から予見し、さらに、今の時に日本中どこを探してもこんな女の子いないだろな、と、心に染みこむウェットな歌詞です、松本隆おそるべし。

デビュー曲の「雨だれ」から「ドール」など太田裕美のヒット曲を集めた珠玉の一枚。
酒飲んで酔っぱらいながら聴くと最高です^^;。