禁色を読み終えたところで、平野啓一郎の三島由紀夫論を読むことを再開しました。
III.英霊の聲論を読むにあたって、二・二六事件三部作が収録されているこちらの本を読んでみました。
二・ニ六事件三部作とは、「憂国」「英霊の聲」「十日の菊」で、このうち前者2作は何度も読んだ作品なんですが、十日の菊(戯曲)は初めて読みました。
こちら内容初回。付録についているエッセイ「二・二六事件と私」が三作品を理解するのに非常に参考になりました。
とりあえず、英霊の聲を憂国も読み直してから、英霊の聲論を読みました。III.1~III.8までは作品論というよりも思想に関する内容が多く、読むのに時間がかかりましたが、エロティシズムの解説などもあり、エッセイ「二・二六事件と私」のなかにあるバタイユの記述の理解の助けになりました。
二・ニ六事件三部作と英霊の聲論を合わせて読むと、三島の死についての理解がこれまでより進んだように思えました。とはいえ、これで完全に理解できたというような単純なものではないので、理解進捗を説明することは困難ですが、さらに豊饒の海論を読み進めていきたいと思います。
作者プロファイル。
書誌事項。
このときに書きましたが、新潮文庫ではこちらに英霊の聲が収録されています。
また、ちくま文庫の「文豪怪談傑作選 三島由紀夫集」にも英霊の聲は収録されています。
別にコレクションしているわけではないですが、3冊持ってることになります。
この「文豪怪談傑作選 三島由紀夫集」は、評論も面白いです。
わたしもともと怪談好きなんですが^^;、この本が雨月物語や遠野物語、高野聖などを読むきっかけになりました。
p.s. 今日の食事量はいい感じ。
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