居心地

相棒のワンコとの暮らしの風景
他愛ない日常のあれやこれ

カフーを待ちわびて

2009年06月15日 | 
著者 原田 マハ


沖縄県 与那喜島でよろず屋を営む 友寄明青は

犬のカフーとのんびりゆったりと決まった毎日を過ごしていた。

裏に住む巫女(ユタ)のおばあの家で夕餉を食べる生活は

変わることなく繰り返されていた。

ある日一通の手紙が舞い込んで来るまでは...


北陸の神社へ島民旅行に行った際

何気なく明青が書いた絵馬

「嫁に来ないか。幸せにします。」

ある日、この絵馬を見たという

幸と名乗る女性からの手紙が舞い込む。

そして風とともに幸は明青のもとへやってきた...



カフーとは島の方言で「果報」

“良い報せ”と“幸せ”の意味を持つ。

島時間の流れの中にも

リゾート開発の余波は遠慮無く押し寄せてくる。

幸は何者なのか?この島はどうなってしまうのか?

無口なおばあの一言一言には含蓄がある。


映画にもなったこの本を私も待ちわびた。

心の友からのお勧めで図書館で予約をしてから何ヶ月待っただろう。

が、待った甲斐はあった


待ちわびたその先が「カフー」となるように祈らずにはいられない。
コメント (4)
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