居心地

相棒のワンコとの暮らしの風景
他愛ない日常のあれやこれ

自分の頭で考える事はたかが知れている。

2010年09月07日 | つらつら
その電話は7年振りだった。

帰宅途中、もうすぐ我が家と言うタイミングで携帯が震えだす。

見知らぬ番号に???が過りながらも出てみると

なんと!神出鬼没の友人M。

「家に着いたコロ、また電話するよ。家電教えて。」


自宅で電話を受けると

「久々でゆっくり話したいし、又いつ会えるか分からないからこれから会わない?」


慌てて姫2用の夕食支度をし、再度出かける用意。

そうこうしている所へ帰宅した姫2に

「母はこれから斯く斯く云々で出かけてきます。」と事情説明。



無駄をそぎ落とした体系で現れたM。

アジアンな洋服が今宵の熱帯夜に良く似合う。


ふらっと入った居酒屋はタッチパネルで注文の斬新なシステム。

いちいち反応する私を

「dekochinは変わらないね~」と優しい目で見るM。


ここからは彼女の激動の7年間が静かにたんたんと語られる。

彼女の前では世の中で起こる大抵の事は

なんてことないちっぽけな事に思える。

同級生で夫も子供もいるのに

規格外の物差しで動くMの世界。


「で、dekochinはどうしてた?」

そんな壮大な話の後で語るべきストーリーもないのだが

娘達の事や長い不在の夫の話を聞くにつれ眉をひそめるM。


「分かった...dekochin,あんたは家庭と職場の往復じゃ駄目だよ。

もっと寄り道しなさい。自分は自由だと思いなさい。」


なんだかね、Mに言われるとそんな気がしてくる。


所詮、自分の頭で考える事はたかが知れてるんだよね。


「私には野望があるの。

 去年サックス始めて演奏会開いたんだけどいつかプロになるよ。」


うん、なれるよ Mなら


「dekochinも野望を持って一花咲かせなさい


花の咲かせ方 忘れたなぁ。。。。。

でもね、Mの話を聞いていると大らかな時間の流れに乗った気分になったよ。


ありがとう。

また、思い出した頃に電話しておくれ。

その時には野望の一つも話せるようにしておくから。




ご訪問ありがとうございます


コメント (6)
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