はっと気付くと今年は父の17回忌に当たる年であった。
親不孝な私は自分の生活にかまけて土壇場で気付く有様
あわてて妹に電話すると
「お姉ちゃんは姫2ちゃんの事とか色々忙しいでしょ?」
と言ってくれたがそんな訳にはいかない。
前回の帰省 から早4年。
今回は両親に報告したいことがたくさんある。
もちろんおめでたい姫2の事、
自分の足でしっかり歩いている姫1の事
そして自分のこれからの事...。
せっかく帰省するのだから一緒に温泉に泊まろうと
妹家族の計らいで洞爺湖温泉地より少し奥まった所にある
北湯沢温泉 緑の風リゾート に宿を取ってもらった。
今回は弾丸ツアーのよろしくMOOくんをペットホテルに預け
空港に向かい、翌日の夕方6時にはお迎えに行くと言う
大変タイトな日程である。
実家のあった地に着いたのは3時過ぎ。
ちび姫ちゃんと黒のトイプードルで顎が白い「オレオくん」が
お出迎え!
目が光ってる
オレオくんと我が家のMOOくんは三ヶ月違い
でもオレオくんは肉付きが良くむっちり
オレオくんも今夜はペットホテルへ。
その足でお寺へ向かう。
お寺の空気はいつも凛と張り詰めている。
北海道は半年、寒い風と雪に覆われるのと
娘二人に墓守の負担をかけたくないと
両親は仏壇式の納骨堂を選んでそこに眠っている。
妹が扉を開けながら
「お父さん、お母さん、大好きなお姉ちゃんが帰って来たよ」
と声をかけお花を活けろうそくを灯しお供え物を盛る。
「ただいま...」手を合わせると
いっぱい抱えた胸の内をまるまる抱えられたような気がして
胸が熱くなる。
いつものように「また来るね」と心でつぶやきお寺を後に。
さて、妹のご主人の運転でここからはホテルへGO!
実はこのホテル最近リニューアルされたのだが
母がまだ元気だった頃、独身の妹と小学生だった姫1、姫2と
来たことがあったのだ。
見違えるように立派になっているが
あの頃が想い出され
「あら、まぁ!こんな洒落た造りになっちゃって」
きっとおばあちゃんならそう言うね、と姫1と頷いた。
今夜のお部屋はプレミアムルーム
これが全く、プレミアムなお部屋なのであった!
分かりにくいけど洗面台が向かい合わせに二つある。
アメニティの充実ぶりも半端ない
MIKIMOTOのシャンプーなんてあるんだ!
お食事も地元の食材をふんだんに使った美味しいビュッフェ。
森の散歩湯と銘打ったウッドデッキ回廊の露天風呂は20種。
美味しく楽しく夜は更けるのでした...
(つづく)