居心地

相棒のワンコとの暮らしの風景
他愛ない日常のあれやこれ

不意の連絡

2017年09月17日 | お友達

彼女からの連絡はいつも唐突にやってくる

 

この前はいつだったのか

そらでは答えられないくらい前の事

 

帰宅途中の電車の中

「声が聞きたい。今、話せる?」のショートメール

 

魔法にかかったように

すぐに連絡しなくてはいけないような気になり

「あと10分で駅に着くから」と返信

 

 

駅へ着くまで 彼女になにが起こったのか

想定出来るあらゆる事を思い巡らす。

しかし今まで彼女の行動は

いつも私の頭を軽く飛び越えて行くものばかりだった...

 

考えても詮無い事

今までも驚かされてきたのだから

きっと今度もそうだろう。

 

改札を出るなり

そうしなければいけないようにすぐに電話をしていた。

「あ~dekochin どう?元気?」

少し甘いけだるい声がたちまち脳を包む。

彼女の吐息に掛ると私の平穏な日常がたちまち色あせてしまうのだ

今までは...

 

家路を歩きながら彼女の近況を聴く

「またまた、これでもかってことがイロイロあったんだぁ」

うんうん、だろうね

今は何処にいるの?

 

大変な事をゆったりペースを変えずに彼女は話す。

離婚をしようと家を飛び出した事を皮切りに

今日までを話す。

でも、肝心な事は言っていない

そこは聴かないねと私

うん、そこは聴かないでと彼女

 

傍から見ると元のさやに納まったように見えるけど

そうではないことは今の私には良く分かる

 

清濁飲み込む

そうして前へ進む

 やっと地に足が着いたんじゃない?

 

「あはは~ そうなんだよ~」

 

いつも彼女との電話のあとは 

心がかき乱されていたが

この日は違った

 

彼女の話すことが

想定を超えることはなかったのだ

 

私にもね イロイロはあったんだよ

この場所に来るために必要だった日々を

踏みしめて来たんだよ。

 

「そうか~ dekochinも普通の主婦じゃなくなったんだ~」

 

次の電話がいつになっても

たぶん もう身構える事はないだろう

 

また気が向いたら連絡してね

 

(一部フィクションを含む)

 

 

本日もご訪問ありがとうございます

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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