13年前のふるさとは
引き締まる様な冷たい風が
吹いていた。
いつも鼠色の空の街
夜半から
まるでマラソンでも走り終えたように
呼吸が深くなる
聴こえてると信じ
好きだった 埴生の宿を
耳元で口ずさむ
最期まで夢見る夢子ちゃんだった母
まるで子鹿のように
興味のあるものを見つけては
目をクルクルさせていた。
六十の手習いで始めた水泳
私 イルカだったのかも と
真面目な顔で言うものだから
みんな大笑いした。
独りになってからの7年が
一番貴女らしい時間だったのかな
いつもいつも 私の心に
お母さん 貴女がいます。
命日によせて‥
娘より
引き締まる様な冷たい風が
吹いていた。
いつも鼠色の空の街
夜半から
まるでマラソンでも走り終えたように
呼吸が深くなる
聴こえてると信じ
好きだった 埴生の宿を
耳元で口ずさむ
最期まで夢見る夢子ちゃんだった母
まるで子鹿のように
興味のあるものを見つけては
目をクルクルさせていた。
六十の手習いで始めた水泳
私 イルカだったのかも と
真面目な顔で言うものだから
みんな大笑いした。
独りになってからの7年が
一番貴女らしい時間だったのかな
いつもいつも 私の心に
お母さん 貴女がいます。
命日によせて‥
娘より