地震リスク delphis manta blue

身近な地震リスク 減災を目指して

<復興を願い 2011.3.11東日本大震災>
<未曾有の巨大災害 記録>

阪神・淡路大震災の教訓 2

2006-12-08 | 地震リスク
2006年も残すところ1ヶ月をきり、慌ただしく人々が行き交う。今日も数多くの忘年会が行われたことであろう。今年を振り返ると、日本では目立って大きな地震もなく平穏な年であった。このまま年を越してほしいと願っている。

年が明けると1月。その17日は1995年兵庫県南部地震が発生した日。もう10年以上前の出来事になってしまった。東京に居た小生は、朝6時のニュースで第一報を知った。「関西で強い地震が発生したが詳細はまだわからない。」とのアナウンサーが淡々と読み上げていたのを覚えている。こちらも起き掛けだったので、画面に映る大阪震度5、神戸は不明の震度分布図に違和感を覚えるでもなく、大丈夫なのかな~と遠くに住む友の顔が浮かんだ程度だった。

仕事をはじめ小生はすっかり忘れかけていた9時すぎ、テレビをみていた人たちが「阪神電車が転がって、家々から火の手があがっている!」との大声に気づき、そばに行ってみて画面の光景に絶句した。神戸をよく知っていただけに、その光景があまりにも衝撃だった。すぐ電話をとり友に連絡をしたのだが通じなかった。

何年かして、東大の目黒教授講演の地震セミナーに行ったことがある。あまりにも衝撃的なセミナーであった。阪神・淡路大震災の建物倒壊による圧死者の検死写真を数多く見せられた。亡くなられた方はお年寄りだけでなく、子供、20代の若者が多いことを知った。家賃の安い古いアパートに住む学生たちだった。倒壊により閉じ込められた人の多くは救いだせなかったのではなく、すでにほとんどの人が即死状態だったとの説明だった。消防が、自衛隊が早く救出したらではなく、家が倒壊しなかったらが正解であったのだ。目黒教授の講演は今、トヨタホームのホームページでみることができる。
http://www.toyotahome.co.jp/toyoie/meguro/index.html

これから日本全国で起こるかもしれない巨大地震。備えるためにも当時の様子をしっかりと目にして同じようにならないようにする努力が必要だ。神戸市のホームページにも震災の様子を写した写真が多数掲載されている。巨大地震のなかった今年にもう一度振り返るべきであろう。
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/09/010/shiryokan/earthquake/earthquake03_20.html