宮崎県の漁船乗組員全員無事発見のニュースに安堵した。関係者の皆さんお疲れ様です。船尾を上にして浮いている漁船の映像をみて何らかの衝突があったことは確実だ。救助されたカメラマンが映像を撮っているかもしれない。事実がわかるのも時間の問題かもしれない。
さて本題。
「事実」といえば、実際に家が巨大地震によりどうなるのかをみたことはあるだろうか。以前から住宅会社の新築の「倒れない家」とかマンションの「免震」の模型とかをCM等でみたことはあるが、すでに建築された家を使った実験をネット上でみることができる。木造住宅も鉄筋コンクリートマンションも実物を使って阪神淡路大震災で震度7を記録した地震波で揺らしてみた場合の「事実」がわかるのだ。これは新聞、テレビでもすでに報道されているが、独立行政法人防災科学研究所の兵庫耐震工学研究センターのE-ディフェンスを利用した実験だ。
E-ディフェンスは実大三次元震動破壊実験施設で兵庫県三木市にある。これまで、数々の実物の建物を使った実験を行ってきた。2005年11月に伝統木造住宅実験(京都市から移築した住宅と新築の2棟)、同じく11月に1981年以前の旧耐震である在来工法住宅実験(兵庫近傍から移築の2棟に一方を耐震補強)、2006年1月にはRC造6階建マンション実験、2007年2月2日には伝統工法住宅実験を行っている。この2月28日にも木造住宅倒壊実験を行うとのこと。
実験の様子はE-ディフェンスのホームページでみることができる。その映像はどれもこれから本当に起こる巨大地震での光景であろう。考えさせられる。
http://www.bosai.go.jp/hyogo/live/live-wood.html (伝統木造住宅、在来工法住宅の実験)
http://www.bosai.go.jp/hyogo/live/rc_movie.html (RCマンション実験)
http://www.bosai.go.jp/hyogo/index.html (E-ディフェンス)
事実を知ることで減災行動に向かいたいものだ。