地震リスク delphis manta blue

身近な地震リスク 減災を目指して

<復興を願い 2011.3.11東日本大震災>
<未曾有の巨大災害 記録>

重要な自然災害訓練

2007-05-27 | 地震リスク
地震と雨、噴火が順次発生を想定 静岡で複合災害訓練実施(共同通信) - goo ニュース


今日のANAシステムダウンによる混乱は地震等の自然災害時にも予想されること。まず復旧したことが幸いである。日頃の訓練によるシステムダウン時のANA社員の迅速な対応には学ぶところがありそう。乗客は怒り心頭であろうが、いい教訓ではないだろうか。

だいぶ昔に新幹線の停電で2時間後に復旧し、次に乗るはずで予約していた新幹線が一瞬にしてどういうわけか全席自由席のアナウンスとなり、座れずに3時間たって乗ったことがある。

そう、予想もしない事態が起こるのが世の常。日頃からの訓練は重要である。静岡県が実施した地震、噴火、雨が同時に起こる可能性はないとはいえない。富士山の噴火、東海地震等の南海トラフ巨大地震、温暖化による巨大台風が同時に静岡県を襲う事態となればさらに混乱するのは必至だ。訓練は想定外を常に予想したほうがいい。

校舎は危険?

2007-05-27 | 地震リスク

全国で春の運動会がたけなわではないだろうか。運動会の時に子どもたちの通う小中学校の校舎をみて感じたことはないだろうか。古い建物が多く、迷路のような校舎。地震時は崩壊しないのだろうかと。

 

文部科学省が平成19年3月に発表した「公立学校施設の耐震改修状況調査(平成18年12月31日現在)」結果には驚く実態が記されている。平成18年中に耐震診断は全件終了のこととしていたが、未だ100%完了とはなっていない。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/03/07032304.htm

地震時に崩壊等の危険がある旧耐震基準(昭和56年以前建築)の校舎でまだ耐震診断を実施していない小中学校の校舎が17%、実施した校舎が93%、幼稚園の場合は未実施43%との結果に、子どもの安全が無視されている状況である。

 

さらに全建物のうち耐震補強済み、現行の耐震基準(昭和57年以降建築)である小中学校の校舎が54.7%、高校57.5%とのことである。この数字は子どもの安全を無視するばかりか、地震時の避難場所に指定されている公立小中学校はもはや避難場所ではないことを語っている。

 

第一次、第二次団塊世代のための安かろう悪かろうの箱型校舎を建設したつけが、現在の少子高齢社会をむかえ、校舎の建替えもできない緊縮財政状態。将来の子どもたちのための「安全」を重視した国の予算が必要ではないだろうか。

 

<都道府県別の状況>

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/03/07032304/001/001.pdf