ブルックリンのエマニエル夫人
デンマンさんに尋ねてみようと思いました。
昔、エマニエル夫人の映画で、すごく年の離れてる男性と
シルビアクリステルが最後Hする時
あなたの趣味にまだ加えてもらえないの?
って、覚えがあって。。。
私が中学ぐらいで記憶が定かでないの。。。
誰かに聞いてみようとずーっと・・。
やらP-ので 自分からレンタルビデオに
いけないし、この言葉が意味がいろいろとれるのです。
もちろん、誘ってるというのはわかりますが。
小百合より
『エマニエル夫人と山の家 (2008年2月6日)』より
こんにちは。デンマンです。
『エマニエル夫人』は間違いなく1970年代を象徴する画期的な映画ですよね。
1970年代に青春を過ごした人ならば、おそらく、男女を問わずにこの映画の洗礼を受けているのではないか?
この映画を見なかった人も、この映画の批評や評判や噂を聞いて、この映画の題名を知っているはずです。
それ程、この映画は当時話題になったものです。
ロッカールームでのエマニエルとマリー(右)
また、この映画の主題歌が有名になりましたよね。
どこへ行ってもテレビやラジオから聞こえてきたものです。
喫茶店に入っても、ショッピングセンターに行ってもバックグラウンドミュージックとして流れていたものです。
あの曲を少しだけ聴いただけでも、すぐに『エマニエル夫人』のテーマソングだと言うのが分かるのですよね。
そんな特徴のある曲です。
1970年代には「まったり」と言う言葉は全国的には知られていなかったけれど、正に、愛人同士が“まったり”と愛撫し合っているような、どことなく物憂い、甘ったるい、ちょっぴり退廃的なモノを感じさせるメロディーですよね。
『エマニエル夫人』は、現在でもソフトコアな官能映画の代表作として色あせない魅力があります。
「エマニエル」という言葉には、「官能」や「背徳」といった意味すら含められるようになっています。
様々な映画やその手のフィルムに「エマニエル」という言葉が含まれる作品がありますが、本家本元の「エマニエル夫人」シリーズには詩的イメージも含めて、かなう作品はなかなか存在しません。
夫を愛し貞淑な夫人として処女のように性に対して潔癖なエマニエル夫人。
やがて、社交界で紹介されたマリオという老紳士により、夫以外の男性との様々な交わりを体験します。
初めは殻に閉じこもっていたエマニエル夫人ですが、社交界のマダム達による女性同士の性の手ほどきを受け、さらに、マリオに導かれてタイの現地の男達とも体験を重ねてゆきます。
その過程で、固さを持った「未熟な女性」から、柔らかく魅力的で妖艶な「熟女」に変貌していくエマニエル夫人。
一流ファッション誌から抜け出てきたような女優の美しさ。
ちなみにシルビア・クリステルはモデル出身です。
ロマンチックでエキゾチックな風景。
そのような魅惑的な情景をバックに繰り広げられる優雅な女優の動きが過激なシーンを上手く和らげている感じがします。
でも、その柔らかさと美しさが逆に濃厚なラブシーンをかもし出しているのかもしれません。
by デンマン
『エマニエル夫人』より
私はあなたによって
実にいろいろな経験をさせてもらいました。
あなたにお会いした頃の私は「未熟な女」でしたが、
今の私はいかがでしょうか?
私はあなたの哲学を充分に理解して、
魅力的で妖艶な「熟女」になったでしょうか?
小百合さんの質問の答えが、すぐ上のエマニエル夫人の言葉でござ~♪~ますか?
僕がエマニエル夫人にそう語らせたのだけれど、解釈の仕方はたくさんあるでしょうね。おそらく 『エマニエル夫人』を観た人によって、それぞれ、さまざまに解釈できると思いますよ。だから、これだ!という正解は無いでしょうね。
そう言うものなのでござ~♪~ますか?
そうですよう。
ところで、おとといの続きですけれど。。。上のようなお話よりも、あたくしはデンマンさんとアンナさんの事の方がメチャ気になるのでござ~♪~ますわ。
卑弥子さんは、やっぱりアンナさんの事にこだわるのですか?
もちろんでござ~♪~ますわ。これを読んでいる人だって、アンナさんが本当にデンマンさんをエマニエル夫人のように、こうして籐椅子(とういす)に座って待ち構えていたのか?その真相を知りたいと思っているに違いないのでござ~♪~ますわ。
つまり、卑弥子さんは僕が話した事をウソだと思っているのですね?
そうではござ~♪~ませんわ。真偽の程を確かめたいと思っているだけでござ~♪~ます。
でも、卑弥子さんが僕の話を信じているのであれば、これほどこだわらないと思うのですよう。
デンマンさん!。。。今日は、おとといの続きを話してくださることになっているのですわ。無駄な事をしゃべらずに、アンナさんの事を話してくださいな。
分かりましたよう。卑弥子さんのことだから、何が何でも僕がしゃべらない限り引き下がらないのでしょうね?
そうでござ~♪~ますわ。前置きはこのぐらいにして本題に入ってくださいな。
あのねぇ、僕がアパートに訪ねて行くと、アンナさんはちょうど上の写真のようにニコニコしながら僕を待ち構えていたのですよう。
どうして、デンマンさんがやって来るのが分かったのでござ~♪~ますか?
実は、僕が口実を設けてマリアさんのアパートから出てアンナさんのアパートに向かうと、間もなくマリアさんがアンナさんに電話したと言うのですよう。
つまり、マリアさんはデンマンさんの行動を予測していたのでござ~♪~ますか?
そうなのですよう。やっぱり、分かるものなのですかねぇ~?
女には第6感と言うモノがあるのでござ~♪~ますわ。デンマンさんはまだ若かったから、そういう女性の特殊能力について理解していなかったのですわよう。
とにかく、アンナさんと僕の会話を読んでみてくださいよう。
アンナさんとデンマン
ケイトーはマリアのことをずいぶんと見下していると思うわ。
いや。。。僕は決してマリアを見下したりしていないよう。
マリアはねぇ、こうしてあなたが私のところにやって来る事をすぐに感づいたのよう。だから電話をかけて寄越したのよう。
でも。。。でも。。。どうして分かったのかなぁ~?
ケイトーって見かけよりもオツムの回転が鈍(にぶ)いところがあるのね。
ん。。。?僕のオツムの回転が鈍い?
そうよ。映画館の中だって、あなたはマリアが気づいていないと思って私の手を握ったけれど、あの子はちゃんと気づいていたのよう。
どうしてアンナに分かるんだい?
マリアはあなたの右手を握っていたわ。ケイトーが左手で私の手を握れば、それは右手にも伝わって、マリアの手にも動きが伝わるものなのよう。あの子は横目であなたの動きを見ていたのよう。
でも、アンナは僕の手を無視してスクリーンに集中していたじゃないか!
分かっていたわよ。マリアがあなたの動きを横目で見ていたことも私には分かっていたわ。
まさか。。。?どうして。。。分かるんだい?映画館の中は暗かったじゃないか。
暗かったと言っても、映画を見始めれば目はその暗さに慣れてしまうものよう。ケイトーは私のことばっかり気にしていたから、マリアの事が分からなかったのよう。私には、あなたの事もマリアの事もちゃんと見えていたわ。
でも、マリアは一言もそのことを言わなかったけれど。。。
言う訳無いじゃないの。
どうして。。。?
見極めようとしていたのよう。
見極める。。。? 何を。。。?
あなたが私にチョッカイを出している事よう。
僕はふざけてアンナに接近した訳じゃないよう。。。。だったら、僕がマジでアンナの事を好きになってしまったことを、アンナだって分かっていたよね?
ええ。。。なんとなく。。。女の直感で分かっていたわ。
僕はマリアも“自由”を認めていたと思うけれど。。。
自由って。。。自由恋愛のこと。。。?