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タスマニアデビル (PART 1)

2019-06-19 10:45:21 | 地球・環境・自然・動物・ペット
タスマニアデビル (PART 1)

 


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デンマンさん。。。 上のワンちゃんのような写真がタスマニアデビル ですか?


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そうです。。。 タスマニアにだけ住んでいる動物なのですよ。。。

 


タスマニアデビル

 


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タスマニアデビル(学名:Sarcophilus harrisii)は、哺乳綱フクロネコ目フクロネコ科タスマニアデビル属に分類される現生で世界最大の肉食有袋類。
別名、フクログマ、フクロアナグマ、フクロクズリとも。

タスマニアデビルが自然学者ジョージ・ハリスによって初めて学問的に紹介されたのは、1807年のことである。
その論文中ではオポッサム属に分類され、Didelphis ursinaと名付けられた。

1838年、リチャード・オーウェンによってフクロネコ属に分類し直され、Dasyurus laniariusと改名された。
次いで1841年には ピエール・ボアタールがタスマニアデビル属に分類し、Sarcophilus harrisii と名付けた。
属名は「肉(sarco)の嗜好者(philus)」、種小名はジョージ・ハリスにちなみ「ハリスの」という意味である。

1987年、同種を Sarcophilus laniarius へと更に分類・改名しなおす試みがなされた。
しかし、その根拠となったのはオーストラリア本土で発見された数体の化石に過ぎず、分類学上ひろく受け入れられるには至らなかった。
系統学上、タスマニアデビルともっとも近い肉食有袋類はフクロネコで、より遠いのがフクロオオカミとされている。

タスマニアデビル属の生物は3種が知られており、うち2種(S. laniariusとS. moornaensis)は更新世の化石種である。
S. laniariusは現存する本種よりも10kgは大きかった。
3種の系統上の関係はよくわかっておらず、本種はS. laniariusが矮化したものとする説と、本種とS. laniariusは別種で、更新世には併存していたとする説がある。

 

歴史

現在はタスマニア島のみに生息するが、古くはオーストラリア大陸にも生息していたことが化石により判明しており、同大陸ではヨーロッパ人到達以前の14世紀終わり頃に絶滅した。
オーストラリア大陸での絶滅はフクロオオカミと同様に、人類がもたらしたイヌが野生化したディンゴの影響があると思われる。

1800年頃から入植を始めたヨーロッパ系住民は、家禽や家畜を襲う害獣として、また鳴き声や死体を漁る姿を悪魔に例えて忌避した。
1830年には羊毛・畜産の民間企業による奨励金(雌35セント、雄25セント)が、また1888年には政府によって同様の奨励金が設けられ、フクロオオカミと共に駆除が奨励された。

しかし、1936年にフクロオオカミが絶滅するとタスマニアデビルを保護する気運が高まり、1941年に保護法が成立し現在に至っている。

1996年に初めて公式に報告された「デビル顔面腫瘍性疾患(DFTD)」と呼ばれる病気によって、この10年間で30~40%まで個体数が減少している。
自然発生的な伝染病のみを原因として生物が絶滅することはまれだが、環境的な要因が加わると、加速度的に個体数が減少する可能性がある。

2000年前後にハンティング目的で不正にもたらされたキツネが野生化して個体数を増やしつつあり、仮にDFTDが収束したとしても、いちど食物連鎖の頂点を追われた動物が元の地位・生息数・生息地域に戻ることは困難である。
2006年、オーストラリア政府は本種を絶滅危惧種(危急 - Vulnerable)に指定した。

 






出典: 「タスマニアデビル」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 



じっとしていると可愛いワンちゃんのように見えますけれど、歯をむき出して怒ると怖いですわねぇ~。。。



確かに、怖そうですよ。。。 でも、犬だって歯をむき出して怒ると怖いですよ。。。

。。。で、どうして急にタスマニアデビルを取り上げるのですか?

実は、バンクーバー市立図書館で借りていた本を読んでいたら次の箇所に出くわしたのですよ。。。

 


伝染性のがん

 


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タスマニアデビルは、名前が示すとおり、オーストラリアのタスマニア島に住む動物で、カンガルーやコアラと同じ有袋類です。
ネコよりも少し大きいくらいで、見た目はけっこう可愛らしいのですが、うなり声が恐ろしいのと、動物の死体を食べることから、デビル(悪魔)と名付けられています。(略)

さて、そのタスマニアデビルに「デビル顔面腫瘍性疾患」とよばれる病気が発生していることが1996年に報告されました。
この病気でタスマニアデビルがどんどん死んでいったのですが、その染色体やゲノムを調べてみると、まったく同じ腫瘍細胞がタスマニアデビルの間で広まっていったことがわかりました。(略)

エサをめぐって争うときに、タスマニアデビル同士が傷つけ合うことがよくあります。
その際に、がんが「伝染」するのです。
顔面に進入したがん細胞が増殖して腫瘍を作り、いずれ餌を食べられなくなって死んでいきます。 (略)

驚いたことに、タスマニアデビルが、進化によって、この伝染性のがんに抵抗性を獲得してきているようなのです。
この病気が出現する前と、出現後20年ほどたった時点でのタスマニアデビルのゲノムが解析されました。
その結果、2つのゲノム領域に変化が生じていることがわかりました。(略)

さらに驚くべきことは、この進化が、わずか20年、なんと4~6代目の子孫において認められたことです。
いかに、デビル顔面腫瘍性疾患がタスマニアデビルに強い進化の淘汰圧をもたらしたかがわかります。

もうひとつのおもしろい進化は、攻撃性の弱い固体の出現です。
この病気が出現するまでは、攻撃性の強いことが、おそらく餌をたくさんとれるために、生存していく上で優位だったのです。

ところが、腫瘍が出現してからは、攻撃性が強い固体は、相互の攻撃によって傷つきがん細胞に感染しやすいために、死ぬ確率が高くなってしまいました。
その結果、進化の淘汰圧が逆向きになって、攻撃性の弱い固体が有利になってきたのです。


 


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(読み易くするために改行を加えています。
赤字はデンマンが強調のため
写真はデンマン・ライブラリーより)




312-316ページ 『こわいもの知らずの病理学講義』
著者: 仲野徹
2018年3月15日 15刷発行
発行所: 株式会社 晶文社


 



あらっ。。。 伝染するがんというのがあるのですわねぇ~。。。 初めて聞きましたわァ~。。。



人間には伝染するがんはないようだけれど、喧嘩して顔に噛み付かれたりしたら、もしその人が口内癌を持っていたら伝染するかもしれませんよ。。。

まさかァ~。。。?

まず、そういう凶暴な人はいないでしょう!

つまり、タスマニアデビルの間で伝染性の癌がはやっていることにデンマンさんはビックリしたのですか?

いや。。。 それだけではないのですよ。。。 次の箇所に注目してください。。。


この病気が出現するまでは、

攻撃性の強いことが、

おそらく餌をたくさんとれるために、

生存していく上で優位だったのです。

ところが、腫瘍が出現してからは、

攻撃性が強い固体は、

相互の攻撃によって傷つきがん細胞に

感染しやすいために、

死ぬ確率が高くなってしまいました。

その結果、進化の淘汰圧が逆向きになって、

攻撃性の弱い固体が有利になってきたのです。



 



このことがどうしてデンマンさんにとって印象的なのですか?



あのねぇ~、話は飛ぶけれど、チンパンジーは人間に近くて、かなり攻撃的なところがあるのですよ。。。 つまり、グループ同士で お互いに戦争する。。。

争うことがあると言うことですか?

そうです。。。 でも、チンパンジーから進化したと言うか、分化したボノボは、外見からはチンパンジーと区別がつかないくらいによく似ているのだけれど、平和を愛する穏やかな性格を持っているのですよ。。。

つまり、タスマニアデビルの進化の淘汰圧が逆向きになって、攻撃性の弱い固体が有利になってきたように、チンパンジーから平和的なボノボが分化したと言うわけですか?

そういうことですよ。。。

 


チンパンジーとボノボは似ているのに

性格は正反対


 


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『拡大する』

写真出典: 『科学の扉』

朝日新聞 2015・01・19

 

アフリカの熱帯雨林で、人間に最も近い類人猿の研究が進んでいる。
チンパンジーと「ボノボ」。

見た目はそっくりだが、片やオスを中心とした集団で、強い攻撃性が見られ、片やオスとメスが対等な平和な営みを築く。

 

進化の過程で何が起きたのか?

東アフリカ・タンザニアの森で、2011年10月、研究者を驚かせる事件が起きた。
チンパンジーの集団で、順位が1位のオスが仲間に殺されたのだ。
このオスは2位のオスと喧嘩して負傷。

騒ぎで集まったオス4頭が取り囲んで攻撃した。
現地で研究していた日本大研究員は、「殺されたオスの力は圧倒的で、それまで明らかな対立関係はなかった。想定外だった」と振り返る。
相手が弱ったと見るや、ライバルを倒す好機と捉えたらしい。

アフリカの熱帯雨林などに住むチンパンジーの研究は、1960年代に始まった。
身振りや表情、音声を使った多用なコミュニケーションや、木の枝で蟻を釣るといった賢さが注目される一方で、強い攻撃性も明らかになってきた。

70年代に観察された例では、2つに分裂した集団のオス達がもう一方の縄張りに侵入してメンバーを次々に殺害。
片方の集団は消滅してしまった。

カリンズ(ウガンダ)でも2003年、隣の集団に殺されたと見られるオスの死骸が見つかった。
カリンズで約20年調査を続ける京都大学・霊長類研究所助教は、
「これまでに確認された殺害事件は2件。決して頻繁に起きているわけではない」と言う。

ただ相手が死ぬまで積極的に攻撃する行為は、他のほ乳類ではほとんど見られない。
研究者は「戦争」と呼ぶ。

 

なぜ「戦争」が起きるのか?

20年ほど前から、2つの説が対立していた。
一つは食料や交尾の機会を得るため、「生まれつき」だとする説。

もう一つは、人間の開発に伴う生息地の破壊や研究者の餌付けなどが影響している、という説だ。

この論争は2014年9月米バンクーバー大などのグループが英科学雑誌「ネイチャー」に発表した論文で決着した。

京都大学など、各国の研究機関の記録を解析した結果、チンパンジーによる殺害が確認・推定できたのは、1960年以降99件。

 



 

発生率と人間の行為との間には関係性は見られず、攻撃側、殺害側の双方がオスばかりだったことなどから、「生まれつき」説が有力だと結論づけた。

一方チンパンジーの最も近縁な「ボノボ」による殺害は、疑わしい例が1件あるだけだった。
「ボノボ」が住むのはアフリカの中央部で、チンパンジーの生息域との間には広大なコンゴ川が流れる。

250万年~100万年ほど前に、チンパンジーとの共通の祖先から別れたと見られ、以前は「ピグミーチンパンジー」と呼ばれていた。

おとなの見た目はチンパンジーそっくりだが、攻撃性はほとんど見られず、「平和主義者」の異名を持つ。


 



 

(読み易くするために改行を加えています。
赤字はデンマンが強調のため
写真とクリップはデンマン・ライブラリーより)


 



あらっ。。。 チンパンジーは他人の赤ちゃんを奪って食べてしまうこともあるのですわねぇ~。。。 知りませんでしたわ。。。



そうなのですよ。。。 ボノボと比べると、きわめて攻撃的なのです。。。

つまり、平和を求めるチンパンジーのグループがボノボに進化したのですか?

そういうことになるでしょうねぇ~。。。

。。。と言うことは、人類にも当てはまるのではないですか?

そうです。。。 実は、僕は絶対に戦争反対で、暴力反対なんですよ。。。 言ってみれば、無暴力でインド独立運動を進めたガンジーやノーベル平和賞をもらったマーティン・ルサー・キング牧師と同じグループなのですよ。。。 うへへへへへへ。。。

つまり、すでに人類の中にも分化が始まっており、デンマンさんは「人類のボノボ」の仲間入りを果たしていると言いたいのですかァ~?

そうです。。。 ジュンコさんも僕も「人類のボノボ」です。。。 でもねぇ~、これはジュンコさんと僕だけの間の秘密にしてくださいねぇ~。。。 大きな声で世間には公言できませんよ。。。 波風が立つから。。。

デンマンさん。。。、この記事はネットで公開されるのです。。。 このような事を公開すれば、デンマンさんのブログは、たぶん、炎上すると思いますわァ。。。

いいのです。。。いいのですよ。。。 何が起ころうと、僕は絶対戦争反対で、争い事は嫌いで、暴力は絶対無視しますから。。。

でも。。。、でも。。。、デンマンさんを暗殺する人が現れたら、抵抗しないのですか???

抵抗しません、「人類のボノボ」として潔くあの世に逝きます。。。 うへへへへへへ。。。



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 (すぐ下のページへ続く)

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