更級日記の作者も見た
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デンマンさん。。。 更級日記の作者も見た と書いてありますけれど、何を見たのでござ~♪~ますかァ~?
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だから、この記事のタイトルの すぐ下に写真が出ているでしょう!
これは何かの爆発ですわねぇ~。。。
そうですよ。。。 宇宙の星の爆発です。。。
最近のことでござ~ますか?
天文学的には、ごく最近ですけれど、日本史では11世紀の出来事ですよ。。。
その爆発を更級日記の作者も見たのでござ~ますかァ~?
まず間違いなく見たはずです。。。
でも。。。、でも。。。、どうして急に11世紀の出来事を持ち出したのでござ~ますかァ~?
あのねぇ~、バンクーバー市立図書館で借りていた本を読んでいたら次の箇所に出くわしたのですよ。。。
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オリオン星雲
強烈な光で電離されている電離ガス雲の代表格はオリオン星雲で (略)
ここでは、衝突で電離された電離ガス雲の代表例として、超新星残骸“かに星雲”を紹介しておこう。
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かに星雲
おうし座の方向に見えるこの星雲は、ある意味由緒正しい。
藤原定家が著した『明月記』に記された超新星の今の姿なのだ。
爆発は明月記によれば1054年のことだった。
強烈な爆風でガスは分離して、美しく輝いている。
先ほど、電離の説明では簡単のために水素原子を例にとった。
しかし、電離されるのは水素原子だけではない。
炭素も、窒素も、酸素も、さまざまな原子が電離される。
それらはさまざまな波長で輝く。
そのため、かに星雲は色鮮やかな姿をしている。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
42ページ 『天の川が消える日』
著者: 谷口義明
2018年6月25日 第1刷発行
発行所: 株式会社 日本評論社
爆発は明月記によれば1054年のことだったと書いてござ~ますけれど、更級日記の作者はこの時生存していたのですか?
もちろんですよ。。。 次の小文を読んでみてください。
菅原孝標女
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寛弘5年(1008年)-康平2年(1059年)以降?
菅原孝標女(すがわら の たかすえ の むすめ)は、平安時代の貴族の女性。
本名は伝わっていない。
10歳頃から50歳頃までの人生を回想した『更級日記』の作者。
更級日記御物本奥書から、『浜松中納言物語』『夜半の寝覚』の作者ではないかとも言われる。
略歴
父は菅原道真の玄孫で上総国・常陸国の受領を務めた菅原孝標。
母は藤原倫寧の娘。
母の異母姉(伯母)は『蜻蛉日記』の作者である藤原道綱母。
兄・定義、甥・在良は学者である。
彼女は寛弘5年(1008年)に出生。
寛仁4年(1020年)、上総国における父の上総介としての任期が終了したので一家で帰国(上京)し、3ヶ月ほどの旅程を経てようやく京へと入った。
帰国するころ彼女は13歳で、更級日記は上総国に居る頃から始まっている。
当時、物語に対する熱が冷めず、翌年に上京した伯母から『源氏物語』五十余巻などを貰い、昼夜を問わず読み耽った。
夢に僧が出てきて(女人成仏が説かれている)「法華経・第五巻を早く習え」と言うが、心にも掛けず物語を読みふけったことを、後年更級日記の中で、「まづ いとはかなく あさまし」と批評している。
万寿元年(1024年)には姉が二女を残して亡くなり、なお物語に耽読した。
しかし、この頃から「信心せよ」との啓示を夢に見るようになる。
祐子内親王に仕え、長久元年(1040年)頃、橘俊通と結婚。
寛徳2年(1045年)に一男(仲俊)と二女をもうけたが、俊通は康平元年(1058年)に死去し、子供達も独立して彼女は孤独になった。
このあたりで更級日記は終わっている。
出典: 「菅原孝標女」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
なるほどォ~。。。 つまり、宇宙での爆発が起きたのが1054年。。。 その時、更級日記の作者は存命だったのですわねぇ~。。。 でも、日記には爆発のことは書かれてないのでしょう?
あのねぇ~、旦那が亡くなったのが1058年ですよ。。。 つまり、1054年頃から旦那の健康状態が悪かったに違いない。。。 だから、日記に爆発のことを書く気持ちの余裕がない。。。 しかも、その当時、そのような天体の異常は不吉なことだと考えられていた。。。 作者はいやな予感を持ったに違いない。。。
つまり、旦那が亡くなった時には、その予感が当たってしまったと思ったのですわねぇ~。。。
おそらく、そういうことでしょう。。。 だから、日記には書きたくない。。。 旦那が病床に伏す頃から、作者の心もふさいできて、やがて孤独になって、日記を書かなくなってしまった。
それで、更級日記には爆発の記載がないのですか?
たぶん、そういうことだと思うのですよ。。。
でも、実際に、その爆発は、当時の人が誰もが見たのですか?
もちろんですよ。。。 そういう不吉なことには、誰もが関心を持っていた! しかも、作者は、殊の外(ことのほか) 好奇心が旺盛だった。 だから、日記も書いていたのですよ。。。 ちょっと次の小文も読んでみてください。。。
明月記
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『明月記』(めいげつき)は、鎌倉時代の公家である藤原定家の日記。
治承4年(1180年)から嘉禎元年(1235年)までの56年間にわたる克明な記録である。
別名:『照光記』、『定家卿記』。
後世、歌道・書道において重んじられた藤原定家の日記である。
『明月記』の名は後世の名称で定家が命名したものではなく、当人自身は「愚記」と読んでいた。
没後、定家の末裔内では「中納言入道殿日記」の称を用いたが、一般的には「定家卿記」の名称が用いられていたようである。
南北朝の頃から『明月記』の名称が用いられるようになったとされる。
天文学の記録として
日記には、定家自身が遭遇したものや過去の観測記録など、さまざまな天体現象についての記録も残されている。
当時、見慣れぬ天体現象(天変)は不吉の前兆であると考えられており、人々の関心事だったのである。
『明月記』の天文記録としては、かに星雲を生んだ超新星爆発(SN 1054)の記述があることが著名であるが、これは定家の出生以前の出来事であり、陰陽師が報告した過去の記録が日記に残されたものである。
近代日本の天文学者たちは、1930年代に天文古記録を体系的に調査した。
東京天文台の神田茂は、1931年より全国の文献調査に着手し、その成果は1934年から1935年にかけて『日本天文史料綜覧』と『日本天文史料』として出版された。
これと同時期に、神田とも親交のあったアマチュア天文家の射場保昭は、日本の天文古記録を英文で海外に紹介し、『明月記』も海外にも知られるようになった。
客星
「客星」とは「ふだん見慣れない星」を意味するもので、超新星や新星、彗星などが含まれる。
『明月記』において「客星」が最初に登場する記事は、寛喜二年十一月一日条(1230年12月6日。以下本節において、漢字による日付はいわゆる旧暦(宣明暦)による記載、算用数字による日付はユリウス暦による記載)である。
この時の「客星」の正体は彗星で、同四日条には定家による「この星朧々として光薄し。その勢い小にあらず」という観察が記されており、このほか日記中には不安を覚えた当時の人々の反応も記載されている。
この「客星」に触発された定家は、十一月二日に家に出入りしていた陰陽師の安倍泰俊(陰陽寮漏刻博士)に、過去の客星の出現例を問い合わせた。
過去の客星出現の際にどのような凶事が起きたのかを知ろうとしたのである。
八日に、泰俊は記録されていた過去の客星出現の記録8例のリストを報告書として定家に提出しており、定家は同日の日記の末尾に、この報告書を挟み込んだ。
この8例のうち、以下の3例が超新星の記録である。
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SN 1054 は、以下のように記録されている。
【原文】
後冷泉院 天喜二年 四月中旬以降 丑時 客星觜参度 見東方 孛天関星 大如歳星
【原文読み下し】
後冷泉院・天喜二年四月中旬以後の丑の時、客星觜・参の度に出づ。東方に見(あら)わる。天関星に孛(はい)す。大きさ歳星の如し。
午前2時頃に、觜・参の星宿(おおむね現在のオリオン座にあたる)と同じ赤経にあたる、天関星(おうし座ζ星)付近に出現したとするもので、木星のように輝いていたというものである。
ただし、時期については曖昧であり、旧暦四月中旬(1054年5月20-29日)ではおうし座が太陽方向にあたって超新星が観測できないため、「五月中旬」(1054年6月19-28日)の誤りであろうと考えられる。
『明月記』の記録を含む日本の「客星」記録は、1934年に『ポピュラー・アストロノミー』に掲載された。
1942年、ニコラス・メイオール(英語版)やヤン・オールトらは、『明月記』の記録などをもととして、1054年の「客星」が超新星であり、かに星雲がその残骸であることを明らかにする論文を発表した。
出典: 「明月記」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
なるほどォ~。。。 更級日記の作者は日記には書かなかったけれども、不吉な予感に気がめいっていたのですわねぇ~。。。
そうですよう。。。 その爆発も、たぶん、作者が日記を書かなくなった一因だと僕は思うのですよ。。。
そうかしら。。。?
卑弥子さんは、僕の言う事が信じられないのですか?
もちろん信じますわよう。。。 “信じる者は救われる!” と 昔の人も言いましたから。。。
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【卑弥子の独り言】
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ですってぇ~。。。 あなたはも、デンマンさんのおっしゃったことが信じられますか?
ええっ。。。 「そんな事は、どうでもいいから、もっと他に面白い話をしろ!」
あなたは、そのように あたくしにご命令なさるのでござ~ますか?
いけすかないお方ァ~。。。
分かりましたわ。
では、天の川の不思議に迫るクリップを お目にかけますわ。。。
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どうでした?
ええっ。。。 「夜眠れなくなるから、そういう動画は見せるな! 気分直しに何か他に もっと面白いことを話せ!」
あなたは、あたくしに向かって、更にご命令なさるのでござ~ますか?
いけすかないお方ァ~。。。!
分かりましたわァ。。。 あなたが、そうおっしゃるのだったら、まずジューンさんの次の写真をご覧になってくださいまし。。。
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千夜一夜物語の衣装を着たジューンさんに魅せられて、女性に成りすます男性が たくさん居るのでござ~ますわァ!
ええっ。。。 信じられないのですかァ?
じゃあ、ちょっと次のYouTubeのクリップを見てくださいまし。。。
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いかがでござ~ますかァ~?
男性が女装していると思いますかァ?
あたくしは、素直に信じることができませんわァ~。。。
どうですかァ~? けっこうなものでしょう!?
いつまでも見とれていても仕方がありませんわよゥ。
あなたのために古代史の面白い記事を用意しました。
ぜひ お読みください。
では。。。
■天武天皇と天智天皇は
同腹の兄弟ではなかった。
■天智天皇は暗殺された
■定慧出生の秘密
■藤原鎌足と長男・定慧
■渡来人とアイヌ人の連合王国
■なぜ、蝦夷という名前なの?
■平和を愛したアイヌ人
■藤原鎌足と六韜
■古事記より古い書物が
どうして残っていないの?
■今、日本に住んでいる人は
日本人でないの?
■マキアベリもビックリ、
藤原氏のバイブルとは?
とにかく、次回も興味深い記事が続きます。
だから、あなたも、また読みに戻ってきてください。
じゃあ、またねぇ~。。。
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■ 『センスあるランジェリー』
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ところで、平成の紫式部こと、卑弥子さんは見かけによらず、京都の女子大学で腐女子に「日本文化と源氏物語」を講義している橘卑弥子・准教授という肩書きを持っています。
卑弥子さんの面白い話をもっと読みたい人は
下のリンクをクリックして読んでみてくださいね。
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