獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

安倍なつみ主演ミュージカル「白蛇伝」 を見た その2。

2006-11-19 18:43:03 | コンサート舞台
  行きは新幹線。帰りは夜行バス。往復14000円かけて、チケ代9500円のミュージカルを見るために東京遠征。

  安倍なつみ主演ミュージカル「白蛇伝」を見るため。

  見た感想は・・・・「高橋愛主演のミュージカルリボンの騎士のなんと完成度の高いことか!!!」。


 デスペア的比較ポイント。

1,似通ったテーマ。

  白蛇伝は妖かし(アヤカシ)の白蛇の妖怪が人に恋をし、人間になり結ばれるという話し。リボンの騎士は男と女の2つの心を持つサファイアが女になり結ばれるというはなし。どちらもテーマが似通っている。

  人を愛するすばらしさ。愛する人のために自らの命を投げ捨てる愛。それがテーマ。

  ただ、白蛇伝はそれにもう一つ、人間を滅ぼそうとする神(天帝)に対して、人間を救おうとするその神の弟(オサ)との争いがサブテーマ。そのため、神の弟(市川右近)が、者役の安倍なつみよりも目立っている。

  テーマを分散したことで、いまいち人を愛するすばらしさが全面にでてこない。なっちが全面に出てこない。その点リボンの騎士は終始サファイア高橋愛にスポットがあたる。わかりやすくメッセージもつたわる。リボンの騎士のほうが脚本は良くできている。


2、楽曲。

  ミュージカルになくてはならないのが曲。白蛇伝はすべてロマンスの神様の広瀬香美が作曲。どうしてもpopなメロになりがち、歌謡曲としてはそれでいいのだが、ミュージカル曲としてはいまいち。

  その点、リボンの騎士の作曲家宝塚の甲斐氏の曲はいい。どれもイイ曲ばかり、リボンの騎士などははじめはスローな曲調で最後はもりあがる曲。高橋愛の魅力を引き出している。ミュージカル音楽家だけあり、山場とか盛り上がるポイントをおさえている。さすが。広瀬香美の曲にはその点がない。盛り上がりがない。

  楽曲も大差でリボンの騎士の勝ち。

3,チャンバラ

  白蛇伝では剣を振りかざし戦いの場面が多い。ただそれがすべて迫力にかける。剣と剣がぶつかる音も聞こえない。

  その点リボンの騎士は剣のぶつかる音も聞こえた。剣で決闘の場面の演出もリボンの騎士のほうが断然上。

4,神

  白蛇伝では神(神の弟)を歌舞伎役者の市川右近が演じる。歌舞伎役者独特の発声方法。おなかから声をだすのだが、意識的にのどをふるわすあの歌舞伎や狂言独特の発声法。違和感。はじめのシーンは市川右近ではじまるのだが、その声をきいて男か、それとも女が男の声を演じているのか区別つかず。

  その点、リボンの騎士のエビラかおるはすばらしい。独唱といい、セリフの発生といい威厳と重みがあった。さすがミュージカルのベテラン。

  ちなみに市川右近は今回がはじめてのミュージカルとのこと。

5,安倍なつみと高橋愛。
  
   白蛇伝では、戦士と人間の女性に化けた2役を演じる安倍なつみ。あまり差がない。高橋愛のあの2役のあしもとにもおよばない。



  11月29日発売のDVD「リボンの騎士 ザミュージカル」の発売が待ち遠しくなった。もういちどあの高橋愛の苦悩にみちた表情と、怒りの表情と決意の表情を見てみたい。のびのある歌声を聞いてみたい!!
 リボンの騎士DVDのCM動画

  そして来年は大阪で主演高橋愛でリボンの騎士を再演してもらいたい。

  白蛇伝を見て強くそう思った。かなしいがリボンの騎士は、白蛇伝のはるか上を行くミュージカルであった。

  Amazonではいまリボンの騎士ザミュージカルDVDが6800円が5100円で予約受付中。25%引き!! 買うならいましかない!!!

 
 
コメント
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