読む日々

テーマばらばらの読書日記

わたしたちが孤児だったころ

2010-09-09 | 
カズオ・イシグロ「わたしたちが孤児だったころ」訳 入江真佐子

前に「わたしを離さないで」を読み、あまりの意外な展開にすっかりはまった経験があったので、図書館で見つけてすぐさま手にとりました

こちらの本の方が先に書かれてました

確かに「わたしを・・」の方が、背景やストーリーが深かったような・・。
でもおもしろかったです

1900年代初頭、上海の租界で暮らしていたクリストファーは相次いで両親を失踪という形で失い、イギリスの伯母のもとで育ちます。
探偵を志し、見事名声を手に入れて、日中戦争まっただ中の上海へ両親失踪の謎を説きに渡ります

当時のロンドンの社交界や、アヘンが中国にはびこった背景や、隣に住むアキラを通してその当時の日本人についても描かれていました

最後、両親失踪の謎が解き明かされますが、その実態は「うーーーーん」って感じ。
でも、生きていて心を病んでしまった母親との再会場面では、思わず涙ぐんでしまいました。

ストーリーも背景もまったく違うけど、昔みた 柳葉敏郎と南果歩が主演の「蛍」って言葉がついた題名の映画を思い出しました。なんでだろ?

とりあえず、満足度75位かな。

絵本

2010-09-09 | 絵本
松谷みよ子/文 片山健/絵「したきりすずめ」

懐かしい~と思い、借りちゃいました。結構内容はうろ覚えだったことに気づきました。
もちろん松谷さんのオリジナルな部分もあるでしょうけど、「いじわるなおばあさん」はなんとなく隣の家の人、ってイメージでしたが、「やさしいおじいさん」と夫婦だったのね・・。

子供の頃は「優しいおじいさんとおばあさん」「意地悪なおじいさんとおばあさん」はセットだっていう思い込みがあったかも。

現実社会を考えたら、確かにそうではないケースは多いかも・・。


絵も文も分量も、息子にピッタリなのに、読まなかったです、息子。まったく・・。


昔話なので、満足度は番外にしておこう。