読む日々

テーマばらばらの読書日記

つまらぬ男と結婚するより一流の男の妾におなり

2010-11-09 | 
樋田慶子「つまらぬ男と結婚するより一流の男の妾におなり」

中公文庫新刊で会社の方よりお借りしました。

先週本屋さんで見かけて、ちょっと読んでみたいな、と思っていたので嬉しかったです

明治時代の花柳界の女性の伝記?という印象でしたが違ってて

樋田慶子さんは女優さん。祖母が花柳界で伊藤博文のお妾さんだったようで、
後年「田中家」というお店を経営していて、お偉い方達がたくさん出入りしていたよう。
そしてそのお祖母さんのその価値観がこの本の題名のよう。

それに反発する著者が、演劇の世界に飛び込んで生きてきた半生記でした。

旧名は緋多恵子さんというらしく、こちらのお名前なら目にした記憶がありますが、正直よく存じ上げない方でした。
舞台が中心のようなので、当たり前か。

若い頃、宇津井健さんの恋人だったそうで、へぇ~、って感じ。

新派の花柳章太郎に弟子入りして生きてきた部分が大半で、「演劇史」みたいな感じでした。
新派って言われても「水谷良重」さん位しか知らなかった。演劇って難しいっていうイメージです

満足度は60位。