読む日々

テーマばらばらの読書日記

人食い

2012-12-29 | 絵本
「人食い」クラウス・コルドン作 松沢あさか訳 いより あきこ絵


大好きなドイツの作家、クラウス・コルドンの短編集。


少し前、同じシリーズの、同じ画家さんの挿絵の本も借りたけど、あっちは長編でした。

http://blog.goo.ne.jp/dingo468tm/s/%B0%EC%CA%FD%C4%CC%B9%D4


人食いなんて物騒な題ですか、そういうあだ名の、寂しい中年男と仲良くなる少年のお話。

全部で12編ありますが、日常の中で、ほんの少し勇気を出したり出せなかったり、してはいけないことを我慢できたりできなかったり、と言った小学生達のお話でした。

印象的だったのは、ギリシャへ家族旅行へ行った、ベルベルという女の子が、子猫を追って住宅街へ入り込み、盲目の少年と、ことばもジェスチャーも通じない中で親しみを覚えるお話。

ベルベルの両親のラストの態度・言葉がとってもよかった。


満足度100