読む日々

テーマばらばらの読書日記

帰蝶

2016-11-16 | 小説・戦国以前
諸田玲子「帰蝶」


信長の正室、通称濃姫の生涯を新しい解釈で書いた1冊。 

 なんかすごいリアルな気がする。

築山殿を書いたときも思ったけど、推理の結果が斬新かつ自然。今回も、本能寺の黒幕を商人だ、と言い切る京都のタクシー運転手さん達の言葉から着想したとの事。なんかすごいなぁ。

信長協奏曲みたいに心を許しあった信長&帰蝶もいいけど、この本みたいに、最初尊敬していた夫にそういう念を持てなくなる、みたいなのって自然だなー、と感じました。

癇の強い信長が子供の声には寛容とか、ありそな気がする。細かく人物設定がなされてて感動。

あと私の中で気になってた五徳の生涯も、良かった。

なるほどな、と。

大満足でした。

満足度100